暁 〜小説投稿サイト〜
生還者†無双
旅立ち
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方は誰っ!」
「そんなに警戒すんなよ、敵じゃあねぇ」
「信用出来ないわっ!」
「そうかい、そんだけ元気がありゃ大丈夫みたいだな」

散らばった荷物を纏める暁に詰め寄ろうした時にピリッと足が痛む
そんな足を見ると添え木がされて治療されている
もしや私はこの人に助けられたんじゃ…
気を失う前の記憶を引っ張りだすと…思いだした
みるみる顔が赤くなると絞り出すように言う

「あ…あの」
「あん?どうした?まだ痛むのか?」
「ありがとう…」
「おう、気にすんな」

軽い感じで返答する暁
別に恩を売ろうとも思ってもいないので
相変わらず乾燥肉を噛んでいた
女性に乾燥肉をあげるのはいががなものか…
渡すか渡さないべきか…微妙な葛藤をしているとチャイナ娘が近づいてきた

「俺が殺りたくてやった事だ、治療含めてな」
「このお礼は必ずするわ…孫家の名に懸けて」
「孫…?」
「私の名は孫権、真名は蓮華よ」
「孫権…ねぇ…?」

まじまじと頭のてっぺんから爪先までを見る
うむ、ナイスバディ
とてもじゃないが現代の歴史の本に載っているおっさんではない
常識が通用しないと理解しているつもりだが…驚愕してしまう

「貴方の名を教えてもらいたいのだけど…」
「俺か?俺の名前は暁 巌だ、真名は無ぇ」
「真名が無い?」
「おう、巌が強いて言えば真名だな」

何度目か分からないやり取りをしていると
チリンと鈴の音色が聞こえた気が…
背中に殺意を感じ腕を振り上げながらふり返ると
黒い影が急降下してきた
鋭い斬撃と衝撃が暁を襲う




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