暁 〜小説投稿サイト〜
生還者†無双
旅立ち
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せに振られた刀はさながら剛剣と化す
絶望的な速度で迫る剣先を感じヒィと悲鳴をあげながらあわてて刃を防ごうと刀をかざした賊
だがAMスーツのパワーアシストを受けた勢いを防げるはずもなく
刀ごと身体を両断された
当然刀は勢いに耐えられずに付け根を少し残して折れてしまった
目の前の男は何とか逃げようと走り出した
おいおい…ふざけんなよ?
戦闘中に背を向けて逃げるなんてつまらねぇ事しやがる
当然逃がすはずもなく折れた刀を逃げようとした奴に投げつけると回転した刃が背中に突き刺さった
暁の勢いに怯んだ集団に向かって突撃を敢行
時に落ちている丸太を使って頭を砕き
木を玩具のように薙ぎ倒し退路を断つ
立ち止まった奴を闇に引きずり込み首をへし折る
夜の森の木々を利用して効率的に敵を葬っていった
そんな戦闘狂を前に次々と賊が死体になって地面に倒れていく
暫く一方的な虐殺(八つ当たり)が続いたのであった

ドグチャッ!!

何人目か分からない賊を放り投げる暁
手に持ったままの松明が無惨な身体を不気味に晒す
このままでは殺される…残った者達は顔を見合わせると
血の気が引いた青い顔で全員がうなずいた

「ば…化け物だぁ!!」

誰かが叫ぶと蜘蛛の子を散らすが如く逃げていく
全く、肩慣らしにもならねぇ
手に付いた血を払うと焚き火の近くにいるチャイナドレスの元に歩いていく
やはり相当足が痛むのであろう、無理して立っているのが分かる

「雑魚が群れてもてんで話にならんな…嬢ちゃんは無事かい?」
「何とか大丈夫ね…でも足を挫いたみたい」
「見りゃ分かるよ、ちょっと其処に座んな」

とりあえずチャイナ娘を座らせてメディカルバックから塗り薬と包帯を出す
スラッとした美脚だが…やっぱり足が腫れているな
応急処置をし、適当に拾った木を添え木にして包帯をまいたら出来上がり
我ながら手際の良さには脱帽してしまう
処置が終わり声を掛けようとしたら安心したのかチャイナ娘は眠っていた
相当走り回ったのか疲労が蓄積していたのであろう
ケプラーのポンチョをそっと被せて乾燥肉をかじって腹ごしらえをした暁だった
さてと…ずいぶん散らかしちまったぜ
辺り一面に散乱する肉塊を見てため息をつく
夜のうちに賊の骸を1ヶ所に集めて燃やす作業をした
狼や熊でも寄ってきたら面倒だからだ
比較的余裕のある拝借した油を多めに使い火力を増す
これだけやっておけば大丈夫だろ
額の汗をぬぐって一息ついた
そんな事していると気が付いたらもう朝日が顔を出し始めている
何でこうトラブルに巻き込まれるのだろうか
身に振りかかる災難を呪いながらキャンプ地に戻るとチャイナ娘が目を覚ましていた

「此処は…?」
「お、起きたか嬢ちゃん」
「!?貴
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