第16話 第二次アルフォルト星域会戦
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「よし、敵は動揺しているぞ。全軍、敵を総攻撃だ!」
連合軍は総攻撃を掛ける。
「巡航艦ハートブルム轟沈」
「戦艦モンステント、出力70%に低下」
「戦艦ヤートグルフ撃沈、ハルミット提督戦死」
オットー艦隊の旗艦パンター・ティーゲルの艦橋には、味方の損害が引っ切り無しに入ってくる。
「ガーシュイン艦隊旗艦、ノーチラスが大破しました!」
この報に艦橋の全員が凍りつく。
もしガーシュイン上級大将が戦死していれば、ガーシュイン艦隊の崩壊は避けられず連鎖的に全軍が壊滅してしまう。
「戦艦トロイツェルより入電。ノーチラス航行不能のため、旗艦を戦艦トロイツェルに変更。移乗したガーシュイン上級大将が引き続き指揮を執られるとのことです」
「そうか、最悪は免れたな」
不幸中の幸いで、ガーシュイン上級大将の無事が確認された。
これで、劣勢ながらもガーシュイン艦隊はまだ統一した艦隊行動を行える。
しかしホッとしたのも束の間、またもや凶報が舞い込んでくる。
「戦艦マッケンゼン被弾!」
今度はゴシェット艦隊旗艦のマッケンゼンである。
「ゴシェット上級大将の安否は?」
「重傷を負われた模様。現在、副司令官のマイホーファー大将が指揮を執っています」
「ゴシェットが重傷か……これは耐え切れんかもしれんな」
現在、銀河帝国軍は窮地にあった。
味方の艦艇は次々と破壊され、艦隊司令官の重傷と艦隊旗艦の撃沈により士気は地に落ちている。
それに中級指揮官もかなりの数が戦死した。
これでは反撃など夢のまた夢だ。
「ん? これは……味方だ、味方の援軍です!」
18時49分。
ジャラール艦隊を追い払ったマリナ、カルナップの両艦隊が援軍に駆けつけた。
「撤退の好機だ。敵陣を強行突破し、そのままロアキアへ撤退する!」
銀河帝国軍は力を振り絞って最後の攻勢に出る。
「敵軍、大攻勢に出てきます」
「無理に食い止めようとするな。適度に道を空けて逃がしてやれ」
「よろしいのですか?」
「ああ、立ち塞がってもどうせ撃ち破られるだろうからな。損害は少ない方がいい」
こうして、第二次アルフォルト星域会戦は終了した。
ロアキア・ティオジア連合軍の損失艦艇22000隻。
銀河帝国軍の損失艦艇32000隻。
双方合わせて54000隻もの艦が失われるという大激戦であった。
==今日のアドルフ==
「怖い夢を見たんだ……いつの間にか触手になってて、仕方無いから目の前にいる女でも犯そうと思ったら、いきなり猛烈な炎で燃やされる夢だった」
「陛下、その夢は女性に対するセクハラです。ですので、今後そのような夢を見るこ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ