暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0427話
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 先程の崩壊した通路から影のゲートを使い、余裕を持って転移可能な場所へと出る。一応集合場所である地下貨物搬入口へと直通のシャフトの側にある広場だ。
 ネギの容態に関しても多少は落ち着いたのか、古菲の手助けが無くても一人で歩く程度は問題無く出来るようになっている。

「さて、後はこの先にある地下貨物搬入口で皆と合流するだけだが……ネギ、具合は?」
「さっきよりは大分良くなってきてるよ」
「そうか。だが、お前の身体は大分闇の魔法に影響を受けている。それは理解しているか?」
「うん、半ば暴走みたいになってたし……」
「それはさっきも聞いたな。だが、良く自我を取り戻せたな」

 そう尋ねた俺の顔は、恐らく酷く奇妙な表情を浮かべていた事だろう。唖然、疑問、感心、そんな色が混ざっていた筈だ。
 少なくても俺が暴走をした時には数万、数十万という精霊を喰らい尽くし、その上であやか達によるパクティオーカードの呼びかけやPPのほぼ全てを使い切ってようやく混沌精霊へと昇華したのだ。そして目が覚めるまで2週間も掛かった。それをネギはこの短時間でこなしたというのか?
 そう思ってじっくりとネギを観察するが、別に俺と同じような異形の存在になっている様子は無い。

「あ、大丈夫だよ。完全に暴走する前にのどかさんや千雨さん達が戻してくれたから」
「なるほど。……それは良かったな」
「うん、あの2人のような友達がいてくれて……」
「いや。そうじゃない。そこで踏み留まらなければ、お前は今頃魔物と化して意識も知性も無い状態のまま暴れ回っていただろうな。どのくらいでネギとしての意識を取り戻せたかは分からないが、少なくてもこの騒ぎの最中にってのは難しかったと思うぞ」
「うっ……」
「これまでにも何度か言ったが、闇の魔法には相応のリスクが伴う。俺のように人外になりたくないのなら闇の魔法を使うのを控えるか、あるいはその侵食をどうにかするんだな」
「……うん。この場を切り抜けられたら巻物の方のマスターに相談してみるよ」

 真剣な表情で頷くネギ。
 個人的にネギの才能というのは十分評価してるが、それだけにこの状況で魔物化されたりしたら手に負えないんだよな。
 そんな風に考えていると、ふと長谷川が眉を顰めながら何かの本のような物を読んでいるのに気が付く。

「長谷川?」
「あぁ、アクセル。ちょっと待ってくれ。……ネギ先生、これを読んでみてくれ」
「え? それってのどかさんのいどのえにっきですよね? 確かゲーデル総督に読心術を掛けてましたが……」
「ああ。……とにかく読んでみてくれ。ただし心を強く持ってな」

 まるで押しつけるようにいどのえにっきをネギへと手渡す長谷川。その様子から見て、何か面白くない事が書かれているのは確実だろう。
 そして実際
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