魔法先生ネギま!
0427話
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俺の意図に気が付いたのか納得したように頷くネギへと声を潜めて告げる。
「いいか、ラカンがやばくなったら一気に仕掛ける」
「うん、分かった。僕も行けるよ」
「違う。今のお前は戦力にならないだろうからここで大人しくしていろ」
「でも!」
俺の言葉にそう言い募ってくるネギだが、そのネギの腰の辺りを長谷川が軽く殴りつける。
「自分の今の状態を考えてみろ。そんな状態でこいつら見たいな化け物同士の戦いに参加したら、あんた本当に闇の魔法を暴走させるぞ」
「う……」
俺とネギが相談をしている間にも、フェイトとラカンの戦闘は続く。
右腕を失ったラカンが、再度千の顔を持つ英雄を使い巨大な……それこそまるでMSやPTのような腕を召喚する。
「帝国九七式破城槌型魔導鉄甲だ。これを食らってもその涼しい顔をしていられるか?」
「ジャック・ラカン、貴方に似合わない無様な武器だ。……何故貴方はそんな顔で戦える? 全てが無意味だと知っているというのに。いや、貴方は20年前のあの日から既に知っている筈だ。MM上層部がひた隠しにするこの世界の秘密……否、この世界の無慈悲な真実を。なのに何故その絶望を感じながらもこの世界を歩き続けられる?」
フェイトの言葉に、面白そうな笑みを浮かべるラカン。
しかし、無慈悲な真実? この魔法世界が火星に創られた異界だという以外にも何かあるのか?
ふと隣を見れば、ネギと長谷川が強張った顔付きで2人の話を聞いている。
なるほど、その答えが宮崎のいどのえにっきに書かれていた内容な訳か。
「真実? 意味? そんな言葉、俺の生には何の関係もないのさ」
「ッ! ……ならばその真実に灼かれて人形よ、消え去れ!」
その言葉と同時に放たれた無数の黒い針。それは全方位に放たれ、当然こちらへと向かって来る。
「ちぃっ、古菲、長谷川、ネギ。俺の側に集まれ!」
叫び、魔法障壁を展開。こちらへと飛んできた針の攻撃を無効化する。
そしてラカンはと言えば、瞬動を使いフェイトの後ろへと回り込み拳を叩き込み……最後にその右手の破城槌を叩き込む!
「おいっ、あのおっさんやったんじゃねぇか!?」
長谷川の喜色に満ちた声が周囲に響き……そして、ラカンの身体がまるで霞のように徐々に、徐々に消え去っていく。
「え? あれ? おい、おっさん!?」
「……はっ、どうやら俺はここまでのようだな。……ネギ」
「ラ、ラカンさん!?」
「悪い、俺達の世代の置き土産はきちんと片付けてやりたかったんだが……どうやらお前達に押しつける事になってしまったらしい」
そう告げている間にも、ラカンの身体は次第に崩れて光の粒のようになり消え去っていく。
「アクセル、悪いがネギの事を手伝ってやってく
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