魔法先生ネギま!
0427話
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にいどのえにっきを読んでいるネギの表情は強張っていく。どうやら余程の内容が書かれているらしい。
「そんな……これは……」
信じられない、信じたくない。そんな思いが込められた呻き声。
「ネギ。どんな内容が書かれているのかは知らないが、まずは合流地点に……ちぃっ! さっそくおでましか!?」
ガガガガガガ! という何らかの衝撃音が聞こえ、その音で我に返ったのだろう。ネギが長谷川を庇うようにして後ろへと下がり、その何かを迎撃すべく俺と古菲が前に出る。
「アクセル坊主との共闘というのはあの精霊の一件以来アルね」
「そうだな。だが今回重要なのは敵を倒す事じゃない。いかに素早くここを切り抜けて他の奴等との合流地点に向かうかだ」
「当然アルね」
古菲がその手に持ったアーティファクト、神珍鉄自在棍を手に小さく頷く。
そして……まるでガラスが割れるようなパリィィィンッという音が周囲に響き渡り、空間を破壊するようにして飛び出してきたのは……ラカン!?
横倒しになったラカンが地面を削るかのようにしてその動きを止める。
今の様子を見る限りでは、ラカン特有の無茶苦茶技で別空間からここに辿り着いたとかそういうのではなく、どちらかと言えばまるで誰かと交戦していて攻撃を受けた衝撃で吹き飛ばされたように見える。と言うか、そういう風にしか見えない。
ラカンもまた、俺達に気が付いたのだろう。苦笑を浮かべながら口を開く。
「よう、アクセル。ネギに千雨嬢ちゃんとカンフー嬢ちゃんも一緒か。みっともない所を見せちまったな。最後にお前さん達に会えたのは幸運って奴なのかもな」
「最後?」
これまでのラカンと言えば防具の類は装備するというイメージが無かったのだが、今のラカンはその四肢に鎧を身に纏っている。……鎧だというのに、何故肝心の胴体はスーツのままなのかはともかく。
そして何よりもこの存在感の薄さはどういう事だ? まるでそこにいるのにいないとでもいうような矛盾を感じさせるその薄い気配。
ネギもまたその異常に気が付いているのだろう。眉を顰めながらラカンの姿を視界に入れている。
そして再び先程同様のガラスを割るような音が周囲へと響き渡り新たな人物が姿を現す。その人物は周囲へと巨大な黒い針のような物を幾つも浮かべ、そして同様にその側に巨大な鍵、あるいは杖のような物を浮かべている。
その鍵を見た瞬間、俺の中に眠る念動力が警報を発してくる。これは……なんだ? この感覚から考えると、俺自身の危機に直結するような知らせではない。だが、あの鍵が文字通りの意味でキーアイテムだというのを知らせてくるような……
そしてその針と鍵を従えている人物は意外そうに俺達……否、俺へと視線を向ける。
「アクセル・アルマー。そしてネギ・スプ
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