第一部「吉良吉影は眠れない」
第六話「トレーニング」
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。
「私に用か?」
声のする方向へと振り向くと、そこは虹村宅の窓から顔を覗かせている男が一人…。
「ぁぁ…勝手に詮索しないで頂きたい。ほら、有伍だって君のせいで、悩んでいるじゃないか。」
「有伍が?」
すると、呼応に答えるように有伍も私の前へと申し訳なさそうに家の扉から出てきた。
「有伍…。お前…私を…ハメたのか?」
その呼びかけに有伍は涙を流しながら膝をついて私に詫びていた。
「ごめん…ごめんよぉ〜…吉良様ぁ〜…そんなつもりじゃ…。」
私はいつの間にか…はめられていた。この男に…。そしてその男は…以前スポーツジムで私に声をかけた人物だった。
「どういうことだ?有伍…。」
「…。」
有伍は涙を流しては何も彼からの言葉は何一つ出なかった。しかし私にはわかる。有伍も、この男の手駒の一つとして使われていたということが…。
「おぃ、そこの貴様…。」
「なんだね?」
男は、不敵な笑み浮かべ、両手にもつ弓と矢を露わにした。
「なんだ!!その弓と矢は!!」
「ん?これか?見ての通り…スタンドを増やすことのできる弓と矢だが?」
「そんな事を聞きたいのではない!!何故貴様がそれを持っているんだ!!」
彼の話はシンプルだった。たったの一言…。それが私の中の奥底に秘めていた、闘争心を呼び覚ました。
「私のものだからさ。」
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