暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
月ニ叢雲 花ニ風
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と出っ張りを作り始める。
それは一斉に鉄の棒となり、四方八方に広がった。
ギリギリエルフマンは避けるが、その鉄の棒はファントムの魔導士達に容赦なく襲いかかる。

「ごおっ!」
「うげェ!」
「がふっ」
「ガジル!よせ!」
「貴様!自分の仲間を!」

吹っ飛ばされるファントムメンバーを見て、エルフマンが叫ぶ。

「何よそ見してやがる」

が、その隙をついてガジルに一撃加えられてしまった。

「ぐほぉっ!・・・お?」
「!」

倒れかけるエルフマンを額に手を置き小さく跳ね、次にその腹を踏み台に飛ぶ。
自分の目に映る人間を見てガジルは目を見開いた。

「ガジルーーーーーーーーーーー!」

そう叫び、炎を纏った右拳でガジルを殴るナツ。
その後ろでエルフマンが倒れた。

「お、俺を踏み台に・・・」
「オイ!ガジルが吹っ飛ばされた!」
「こんなトコ始めて見たぞ!」
「俺が妖精の尻尾(フェアリーテイル)滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だぁ!」

ナツはそう叫ぶと、起きあがったエルフマンに視線を向ける。

「エルフマン!コイツよこせ!」
「貴様!漢と漢の決闘の邪魔をするのか!」

ギルドで毎日起きていそうな喧嘩をする2人。
すると、ガジルがニッと笑った。

「!」

ナツが振り返ったと同時に、ガジルの一撃がナツの腹に決まる。

「ナツ!」

ファントムの魔導士を吹き飛ばしたティアが振り返る。
一応ご報告です。
ティアもさすがにギルドメンバーがいて、しかも相手が正規ギルドなので半殺しにはしていません。
まぁ、手加減もしていないが。

「!」

が、ナツはガジルの鉄と化した右腕を両手を掴んだ。
ジュウウウウウ・・・と音が響く。

「こいつがギルドやレビィ達を・・・」

その顔には怒りが滲んでいた。

「くたばれぇっ!」
「何!?」

そして掴んだガジルの腕を勢い良く回す。
ガジルはグルグルと回転し、天井の組み木に両足をつけた。

「くっ、あのヤロ・・・!」

ナツを罵る間もなく、気づけばナツの顔がすぐそこにあった。
そして炎を纏った右拳でガジルを殴る。
そんな様子をシュランは無言で眺め、自分の前にいるルーとアルカに向き合った。

「女だ・・・ミラより美人じゃねぇけど」
「君が、ガジルの側近の・・・」
「シュラン・セルピエンテと申します。以後お見知り置きを」

そう言って深々と頭を下げる。

「悪ィが、こっちぁ(ギルド)家族(なかま)傷つけられてガマンの限界なんだ。容赦はしねぇぞ!」

大火銃士(レオガンナー)、装備、大火連銃(レオリボルバー)のアルカが炎で構成された銃の先をシュランに向ける。

「大火銃弾(レ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ