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Garland Chrysanthemum
#1 開幕
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[9] 最初 [1]後書き
右耳を持ってこればいい。殺し方は何でもすきにするがいい』

 「フン...そんな話誰が信じるかよ!」

 春弥はそういうと地面につばを吐く。

 『信じないならそれで結構。しかし実際、この地球は崩壊している。それからキミらを救うのが私の役目だ。私はいつでもここにいる。この地球が崩壊する前に早く持ってくるのだ』

 「おいテメエ...常識的に考えてみろよ。全く自分と関係ない人間を殺せと!?この俺にか!??」

 『さっきからそういっている。そうしなければキミらは助からない。まあ、いずれそうしなければいけない状況に陥るだろうがな。
  おっと、ひとつ言い忘れていた。君らの足元を見てほしい』

 男の言葉を聞き、春弥と菊介は地面を見る。すると足元には錠剤のようなものがケースにひとつ入っていた。

 『それは、キミらがどうしても困ったとき、相手を確実にしとめたい時に飲むといい。君たちの助けとなるだろう。それでは、くれぐれも背後に注意しなさい。さらば』

 そういうと男は春弥と菊介の前から忽然と姿を消した。

 「背後に気をつけろだぁ...?まずいま俺ら以外にこの辺に人がいるはずが...」

 春弥がそこまでいうと、不意に後頭部にひんやりとしたものが触れたものを感じた。

 「よお」

 そして野太い声。その声には若干だがうれしさのようなものが感じられた。

 「まず一人。こんな近くで発見できるとはな」

 パァン

 野太い声がそういうと次の瞬間、発砲音が虚空に鳴り響いた。
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