#1 開幕
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う自分たちの目と鼻の先まで近づいていた。
「は...?なんで...意味わかんねえよ...は...?」
春弥も同じことしか言わなくなってしまい、その場に座り込む。
そして隕石が地球に接触しそうになったとき、春弥と菊介は反射的に目を閉じる。
ドゴオオォォォォ...
轟音が鳴り響いた。
地球に住んでいる限り絶対に聞けないような轟音。その音を聞いた春弥と菊介は目を開ける。
しかしそんな音が鳴り響いたとは思えないほど町に被害はない。
ほとんど、いや、まったくといっていいほど何も変わっていない。
しかし、周りに自分たち以外に人間はいなかった。
「あれ...どこだこれ...そうか...さっきの隕石で...死んだのか、俺...」
春弥はそういうと横を向く。するとそこには菊介の姿があった。
「あれ...?春弥...これはどういうことなんだ...?ここはさっきと同じところなのか?」
「ああ...この見覚えがある場所...俺らがいままでいたあの場所...死後の世界なのか?」
春弥と菊介はそういいながらあたりを見渡す。しかし、人っ子一人いない。
「死んじまったのかなあ...俺ら...」
『いや、キミたちは死んでなんかいないよ』
すると不意に聞き覚えのない声が聞こえた。
なんだか二重に声が重なって聞こえて、とても気持ち悪い気分に苛まれた。
「誰だ...?姿を見せやがれ!」
春弥がそういうと、目の前に不意に男が現れた。
その男の風貌は、白塗りの仮面に黒いスーツ、そして革靴という奇抜な格好だった。
『やあ。急に出てきてしまって申し訳ない。えー、オホン。まずひとつ言うと、死んだのはキミたちじゃない。その逆さ。
今いないように見えるが、キミたち以外周りの人間はすべて死んだ。
キミたちは選ばれたものなんだ。これから、その選ばれたものしか参加できないゲームを行う』
「僕たちは死んでない?選ばれたもの?ゲーム?よく分からないね。狂っているのか?こんな状況で...」
菊介はその男を軽く罵り鼻を鳴らす。
『狂っている...確かにそうかもしれない。だが落ち着いて聞きなさい。今から行われるゲームは生死をかけたゲームだ。参加者もキミらだけじゃない。
今、この地球は先ほどの隕石によって崩壊が始まっている。実際ならこんな悠長な話、している場合じゃあないかもしれない。そこで、キミらをこの地球から脱出させようと思う。しかし、その地球から脱出するために使う乗り物の乗車権利は10人しかいない。
そこで!私はこのゲームを考案した。ルールは簡単。人を20人殺して、そいつらの
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