第三章
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た。
「バラバラにするのはいいが血が残るよな。血ってのはどんなに洗ってもそう簡単には落ちないものだ」
本郷は血のことは非常によく知っていた。彼のこれまでの探偵家業において。
「それでだ。クリームを塗っておいたらそこに血が付いても洗い落とせばそれで終わりだ」
「そういえばそうだな」
「そうですね」
刑事と警官達は本郷の説明を聞いて顔を見合わせる。言われてみれば確かにそうなのだ。
「それをすれば確実に血は落ちるな」
「部屋にまんべんなく塗ってから死体をばらしてそれから洗い落とせば」
「死体は分けて捨てる。車を使えば簡単にな」
本郷は今度は話に車を出した。
「山奥にでもな。そっちの泥は落としたかい?」
「何処の山だってんだよ。それがわからねえと話にならないぞ」
「ああ、刑事さん」
ここで本郷はまた自分の後ろにいる刑事に声をかけるのだった。顔を彼に向けて。
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