奮闘記
第三次忍界大戦
1話 僕の軌跡と第三次忍界大戦
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・・・・冷静ってなんだっけ)。」
九十九は、報告書の将来有望なくノ一と、目の前の少女がどうしても一致しなかった。
「あ・・あき・と、さん・・ごめ・なさい」
「うん、わかったよ。大丈夫(あれ?なんで僕の名前知ってるんだ?)」
同じ里の忍とはいえ、別に目立つ事などない九十九は、何故自分の名前を知っているのかが一瞬疑問に思ったが、ぼろぼろ、と涙を零しはじめた少女に慌てて、懐から取り出したハンカチで涙を拭った。
「ね、僕はなにも気にしていないよ。だから落ち着いて・・。」
「ぐっ・・はい・・(あっ、このハンカチ秋人さんの匂いが・・)。」
号泣から一転、今度はりんごの様に真っ赤になった少女、夕日紅を不思議そうに見つめながらも泣き止んでくれた事に安堵する、九十九の姿があった。
結局、集合の時刻直前まで、九十九は紅を慰めていた、止める切っ掛けがつかめない、と内心焦る九十九と、もぅ・・このままでいいです、と涙とは別の意味で潤んだ瞳を九十九に向ける紅だったが、もう人の男の中忍がやってきた事でようやく終わりを見せた。
「・・では今回の任務の隊長を務める、九十九 秋人ですよろしくお願いします。」
九十九は一つ咳払いをして凛とした雰囲気を醸し出す、すると残りの二人も気を引き締めなおす。
「あぁ、俺は熊手 嵐、中忍だ。得意なのは火遁だよろしく頼む、隊長さん。」
まずは、最後に到着した、髭面に大きく出っ張った腹、熊のような大男がこれからの仲間へ挨拶をする。
「はいっ!私は夕日 紅と申します、中忍に昇格したばかりの若輩者ですがよろしくお願いします!」
最後に、先程まで熊手を睨み殺さんばかりに睨んでいた紅が挨拶をした。
各班員の自己紹介が済むと今回の任務内容を確認する。
「よしっ、では僕ら九十九班の任務を説明します。」
【任務】
現在、火の国国境を破らんと猛攻を仕掛ける岩隠れ忍軍に対し、敵の進軍の勢いを止めるべく、 その補給経路を破壊する作戦を実行中
九十九班は補給経路に向かう岩隠れの援軍の撃破を最重要目標とする。
ランク:SS
「では、各員確認しましたね?」
「「はっ!!」」
九十九は任務内容を確認すると、紅、熊手は了解の返事を返した。
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