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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0426話
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 その声が聞こえたのだろう、その場にいた面々がそれぞれの方向へと逃げ散っていく。
 さて、じゃあ俺も戻るか。
 そう判断し、影のゲートへと身を沈めながら大河内達へと声を掛ける。

「取りあえずバラバラになっているよりはこの飛行魚に乗ってれば安心だろう。俺は他の面子の応援とか今回の騒ぎを起こしてる奴をどうにかしてみる」
「うん、分かった。アクセル君も気をつけてね!」

 咄嗟に放たれた明石の声を聞きつつ、次は茶々丸へと視線を向ける。

「茶々丸、この船が武装しているとしても本格的に戦闘が可能なのはお前だけだ。護衛を頼んだぞ」
「……分かりました。アクセルさんもお気を付けて。決して無理はしないでくださいね」

 こちらの身を心配する茶々丸に頷き、影のゲートへと完全に身を沈めて建物の方へと移動する。そして見たのは地面から大量に溢れ出てくる存在。それはまるで操影術で作られる使い魔のようにも感じられ、また同時に闇の精霊の力も感じられる。操影術の使い魔に似ているということは恐らく自意識のない人形のような物だろう。命名するなら闇の人形と言った所か。

「気をつけろ、こいつらは木偶人形だ。感情や痛覚といったものは一切無いぞ!」
「承知したでござる!」

 近くにいた長瀬がそう叫びながら巨大な手裏剣を投げつける。
 どういう技術なのかは知らないが、先程の騎士相手には気絶で済んだ筈のその一撃は闇の人形共を真っ二つにし、あるいは砕き、破壊していく。
 確かに意志の無い人形を使って数で押すというのは悪くない戦術だろう。だが、あいにく対多数用の戦闘を得意としている俺にこの手は悪手以外のなにものでもない。

「生命ノ宴!」

 右腕の部分を生身の肉体から白炎へと変化させ、小鳥や虫といった小型の炎獣を大量に作りあげて撃ち出す。

『GYAAAAAAAA!』 

 それぞれが小型な為に上げられる声は小さいが、それでも数十、数百と重なればそれは巨大な音へと変化する。
 そして大量の炎獣はそのまま大量に沸いて出てきた敵へと突っ込み、その身体を貫通し、あるいは燃やしていく。
 同時に、桜咲や長瀬、あるいはあやかや円といった面々も同時に闇の人形へと攻撃を仕掛けていき、ものの数分で100匹近く存在していた敵は消滅したのだった。

「さて、こうなるとまずネギ達を回収した方がいいか。高畑、古菲、小太郎の3人が向かってるとは言っても、こいつらが相手だと考えれば手っ取り早く影のゲートを使える俺が行った方がいいだろう」
「アクセル君、綾瀬さん達の姿もいつの間にか消えてますわ」
「あ、バラけた時にちらっと聞いた。パーティ会場の方に回るって言ってたわよ」

 あやかの疑問に円が答える。そしてパーティ会場からも聞こえて来る多数の悲鳴を考えると、あ
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