第148話 Venus
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ル「どうしたの?急に出て来て?」
バ「事情は後程説明致します。とりあえず、私について来て下さい。」
そう言うと、バルゴは得意の穴掘りで地面に潜って行っちゃった。ちょうど私も通れるくらいの穴だ。
ル「ちょっとバルゴォ〜!置いて行かないでぇ〜!」
私も穴を潜ってバルゴの後を必死に追いかけた。
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ル「ぷはぁっ!やっと着いたぁ〜。」
相変わらず、バルゴは穴掘りが得意なんだから。
バ「お仕置きですか?」
ル「褒めてるのよっ!」
バ「そうですか。ではまず、あちらを・・・」
ル「あちらって・・・」
バルゴの視線の方に、私も視線を移すと、
ル「!リョ、リョウッ!?」
地面に血だらけでリョウが倒れていた。私は急いで駆けつけて、リョウの肩を揺さぶる。
ル「ちょっとリョウ!どうしたのよいったいっ!?ちょっと!しっかりしなさいよっ!」
リョ「・・・・ん・・・?ルー・・シィ・・・?」
リョウが茶色い瞳を薄っすらと開ける。よかったぁ〜。安心したのも束の間。リョウは左横腹から大量に血を流していて、呼吸するのも苦しそう・・・
ル「バルゴ、包帯とか持ってる?」
バ「はい。すでに準備は整っています。」
いつの間にか私の横に、大量に積まれた包帯と、大量の湿布や絆創膏に、傷薬が置いてあった。流石バルゴ。準備が早いわね。
バ「お仕置きですか?」
ル「だから褒めてんのよっ!」
バルゴに突っ込みながらも、リョウの左横腹に傷薬を塗っていく。
リョ「・・ぅ・・・ぅぁ・・・!」
ル「ちょっと沁みるけど、我慢して。」
傷薬を塗った後は、少し乾かして、その上から包帯を巻いていく。
リョ「ル、ルー・・シィ・・・はぁー、はぁー・・ブ、『ブラックテンプラネット』は・・・?はぁー、はぁー・・・」
リョウが辛そうに呼吸をしながら聞いてくる。
ル「大丈夫。ここに来る前に、金星を支配しようとしていた『ブラックテンプラネット』を止めたわ。」
私が答えると、
リョ「はぁー・・はぁー、そ、そうか・・・はぁー、はぁー・・はぁー・・・・」
嬉しそうに薄っすら笑みを浮かべる。そういえば、以前リョウから「お父さんが宇宙が好きだった」って聞いた覚えが・・・すると、
リョ「はぁー、はぁー・・き、金星・・・か。はぁー・・はぁー、『愛と美の惑星』・・・はぁー、はぁー、ル、ルー・・シィに・・・はぁー、ぴったり、だ・・・」
ル「えっ?」
金星が、私にぴったり?どう
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