第148話 Venus
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ヴィ「あら。あなたも鞭を持っているのね。」
ル「これはただの鞭じゃないわ。伸縮自在の鞭よっ!やあぁぁぁっ!」
ヴィ「よっとぉ。」
足首まで隠れる長いドレスを着ているのにも構わず、華麗に私の攻撃を避ける。
ヴィ「我武者羅に振り回したって当たらないわよ。」
すると、どこから取り出したのか、ヴィーナスはピンク色に輝く鞭を握っていた。あれ?金色とピンク色の鞭・・・
ル「2本あるなんてずるいわよっ!」
ヴィ「あら。私はそんな卑怯な事はしませんよ。私は最初から鞭を2本装備してましたよ。それに気づかないあなたが悪いのではないですか?」
ル「キィィィィィッ!」
いちいち言葉に棘があるわねっ!
ヴィ「余所見は禁物ですよっ!てぇぇぇいっ!」
ル「キャアッ!」
シュルルルルルと私の首にピンク色の鞭が巻き付く。ヴィーナスはピンク色の鞭をギギギギと締め上げる。
ル「ぐ・・ぐる、じぃ・・・!」
地面に膝を着いて、解こうとするけど、どんどんきつく締め上げられるだけ・・・
ヴィ「これで終わりだと、思わないで下さいね。はぁぁぁぁぁっ!」
バチィィィンッ!
ル「うああぁあっ!」
金色の鞭で、私の背中を打ち付ける。
ヴィ「たぁぁぁぁぁっ!」
ベチィィィンッ!
ル「んぎぃいぃぃっ!」
こ、これじゃあまるで、鞭でお仕置きを受けてる、哀れな子羊・・・!
ヴィ「らぁぁぁぁぁっ!」
バチィィィンッ!
ル「ああぁぁあぁああっ!」
服は破れ、打ち付けられたところは赤く腫れ上がってる。い・・痛い・・・!その時、
ア「ウールボムッ!」
ヴィ「えっ?」
ロ「王の光よ、我に力を・・・!」
ヴィ「キャァアアァァアッ!」
ヴィーナスが10mくらい吹っ飛ぶ。その反動で、私の首に巻き付いていたピンク色の鞭がするりと解けた。そして、私の目の前にいたのは―――――
ル「ロキ!アリエスッ!」
ロ「王子様参上ッ!」
ア「大丈夫ですか?所有者?」
もこもこの白い服を着たアリエスと、獅子のような逆立った髪、黒いスーツを着たロキがいた。自分自身の魔力で門を潜って来たんだ。あれ?ていう事は、もしかして私、今魔力0!?
ヴィ「お、黄道十二門の獅子宮と白羊宮・・・なかなか強い星霊を持っているのね。」
2本の鞭を構えながら口から血を流したヴィーナスが立ち上がる。
ル「星霊は持っているじゃないわ。いるのよっ!『物』みたいな言い方し
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