第148話 Venus
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に目を覆った。
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ル「・・・あ、あれ?ここドコォ〜〜〜!?」
四方八方金色に染まった謎の空間に、私の声が木霊した。
ル「わ、私、さっきまでコロールの森にいたわよね?」
で、『ブラックテンプラネット』を見つけて止めようとしたら、いきなり『ブラックテンプラネット』が金色に輝きだして、気がついたら、なぜかこの変な空間にいた。戸惑って、辺りをきょろきょろ見回していると、遠くの方で球体型の惑星(?)が見えた。あ、あれは・・・!
ル「金星・・・!」
え、えぇっ!?き、金星が目の前って、どうなってるのよぉ〜!?・・・ん?冷静に考えてみれば、さっき見つけた『ブラックテンプラネット』に金星だけが写ってたわよね。ほかには何も写っていなかった。だとするとここは・・・!
ル「『ブラックテンプラネット』の中・・っていう事になるわね・・・」
あららぁ〜、私ったら何ていうところに来てしまったんでしょうかぁ〜。・・・ますます不安になってきたじゃない!それにしても、一面が金色って・・・趣味悪いわねぇ〜。その時、
ル「!」
背後からさっきよりもやばい魔力を感じた。さっきよりも大量の冷や汗を流して、恐る恐る振り返ると・・・
ル「え・・・?」
そこにいたのは、私と同い年くらいのものすごく美人で綺麗な女の子。長い金髪をピンク色のリボンで低い位置でツインテールに束ねて、足首まですっぽり隠れるゴージャスな金色に輝くシルクのドレスを身に纏って、ピンク色のイヤリングとネックレスがキラキラ輝いている。手にはなぜか金色に輝く鞭が握られている。
?「こんにちは。」
ル「えっ?あぁ、こ、こんにちは。」
歌うような綺麗な声で星空みたいに見惚れちゃう。でも、その女の子のピンク色の瞳には光が射し込んでいなかった。
ヴィ「私はヴィーナス。金星の守護神よ。」
金星の守護神さんかぁ〜。私はてっきり、あの伝説の世界一美しくて、愛を大切にする女神様かと思ったわ。
ヴィ「でもね、今の私は、金星の支配者なのよ。」
へぇ〜。金星の支配者さんかぁ〜・・・ってえぇぇぇぇぇっ!?
ヴィ「だからね、邪魔者は消しちゃうのよ。ゴメンナサイね。」
笑顔で言いながら、手に持っていた鞭を私に向かって力強く打ち付ける。私はすばやく鞭をかわすと、左の腰に装備している伸縮自在の鞭、エリダヌス座の星の大河を握り締める。
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