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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第13話
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よ?

「いえいえ、すぐに証明できますよ?俺の携帯見てもらえば良く分かります」

俊吾はそう言って携帯を操作して、あるフォルダを見せた。

「ほら、これが証拠です」

そこには、お察しかもしれないが男と男の濃厚な絡みの画像があった。それを見ると、ヒステリックな女性もドン引きして帰っていった。色々とブツブツ言いながら。

「はぁ……ホント、ああいうのは困るよな。な、一夏」

そう言って、振り向くと一夏が遠くにいた。

「あれ、何でお前そんな遠くにいるの?いじめか?」

「あ、いや、その……」

あ、そうだ。俺、今ゲイ宣言したばっかりか。そりゃ、引いても仕方ないか。

「一夏……お前、もしかして、俺が本当にゲイだと思ってるのか?」

「…………い、いや、そんなことないぞ!」

今の間は何なんでしょうね、全く。

「嘘に決まってるだろ、全く」

「で、でも、あの画像は?」

「あれは痴漢対策だよ」

「痴漢対策?」

「そう。結構、電車って冤罪の痴漢で捕まる人がいるからこう言う対策するんだよ。ほら、痴漢されたと思った男がゲイ宣言してそんな画像見せられたら普通は信じるだろ?」

「な、なるほど。そういうことか」

まぁ、すぐには信じてもらえないかもしれないが、これでいいだろ。これ以上、ムキになって言っても疑われるだけだろうし。さ、シャルの所行くか。

そう思い、踵を返すと見知れた三人の姿があった。

「俊吾……」

「俊吾くん……」

「俊吾君…………。っぷ、クスクス」

おい最後!分かってて言ってやがるな!!!……とはいえ、前二人の誤解はとかないとな。俺が学校でゲイだって言われるのは嫌だし。

◇   ◆   ◇   ◆

「うぐぁ……疲れた…………」

帰りの電車の中で俊吾はくたびれていた。結果だけ言うと、ゲイ疑惑は晴れた。が、それにかなりの労力を使い疲れていた。途中で楯無が茶々を入れたりなどの妨害もあったせいで余計にだ。

俊吾は電車の中で席の隅に座っている。他のメンバーは一夏達と合流したので女子だけでワイワイと話している。一夏もそこにいる。簪も最初は戸惑っていたが、今は溶け込んでいるように見える。楯無はそれを見て微笑んでいる。

あと、何か知らないけど、さっきシャル達に水着を渡された。理由を聞くと『折角海に行くのに泳がいのは勿体無いよ!だから、これ着てね!』らしい。俺も悪いと思って金を返そうと思ったらいらないって言われるし。

「はぁ……これ、着ないといけないパターンだよな…………」

あの地獄の中に入れと。そう言ってるわけで、鬼畜以外の何者でもない。あ、別に一緒にいなくてもいいのか。どっか適当な場所に水着を着て避難すればいいのか。それ
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