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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第13話
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本日は土曜日。IS学園は午前中授業があって、午後から放課、という形になっている。それが良いのか悪いのか分からないが、世間一般の学校では休みなので普通の学校が羨ましかったりする。だが、仕方ないか、とも思ったりもする。正直なところ良くわからないのだ。

なんやかんやで、土曜の授業も終わり俊吾は校門に向かっていた。校門に着くと、何人かの生徒が待ち合わせをしているのか、結構の生徒が待っていた。みんな水着を買いに行くんだろう。特別おかしくはない。

俊吾は誰かいないかと探すと、シャルロットがいるのに気づいた。

「悪い、待たせたか?」

そう言いながら俊吾はシャルロットに近づく。途中でシャルロットも気づいたようで、俊吾の方を向く。

「ううん、僕も今来たとこなんだ」

「そっか。じゃあ、あと二人か……」

「そうだね。……それよりも、日本はやっぱり暑いね」

手をパタパタとしながらシャルロットは言った。七月に入り、気温もだいぶ高くなって来ていて日本らしい暑さが肌で感じられるようになってきた。ヨーロッパはそこまで湿度が高くないので、やはり種類の違う暑さにやられているようだ。

「まぁ、最近は暑くなってきたけど、もう少し暑くなるぞ」

「……はぁ、日本って良い国だけど夏の暑さだけは勘弁して欲しいな〜」

「仕方ないんだよ、島国だから。湿気が入り込んでくるから自然と湿度が高くなるんだ」

ちなみに、アマゾンに住んでいる人でも日本の暑さに耐えられなかったりする。ある意味、治安的には住みやすく気候的には住みにくい国かもしれない。

「へぇ、俊吾って物知りなんだね」

「自分が興味のある分野に限ってだけどな。意外とこういうのは知ってると面白いのも事実だしな」

「ふぅ〜ん。僕も何かそういうの調べてみようかな」

シャルロットがそう言うと、遠くから見慣れた姿がこっちに近づいてきているのに気づいた。

「ごめんね〜、遅れちゃって」

「大丈夫ですよ、楯無さん。まだ待ち合わせの時間じゃないですし」

「シャルロットちゃんもごめんね?」

「えっと、それはどういう……?」

シャルロットがそう言うと、楯無はシャルロットに耳打ちする。

「俊吾君と二人で買い物行くの邪魔しちゃってって意味」

「いえ、僕は、別に……」

見るからに動揺するシャルロット。それを見て楯無は少し笑い続ける。

「でも安心して。別に邪魔しないから」

「お、簪〜こっちだ」

俊吾はキョロキョロしている簪にそう呼びかける。すると、簪はこちらに気づいたようで駆け寄ってきた。だが、途中でその動きが止まる。

「……何でお姉ちゃんが」

「あ、悪い。連絡入れるの忘れてた。ごめんな」

俊吾はわざと楯無が来
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