暁 〜小説投稿サイト〜
万華鏡
第四十三話 クラスではその五
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「靴はずっと履くから、しかも通気性のない革靴ね」
「あのブーツが一番やばいんじゃね?」
 美優は足を右足を伸ばしつつ言った。
「紐で結んで外れにくいしさ」
「陸戦靴ね」
「そう、あれな」
「その通りなの、あれが一番よくないから」
 水虫にだというのだ。
「軍隊とかは多いのよ」
「そうなんだな」
 インキンタムシもである、とにかくそれが軍隊には付きまとうというのだ。
 そしてその中で里香は彼女達の部活のことも話した。運動会においてゆるキャラ仮装リレーをするこの部のことをである。
「うちの部活もね」
「ああ、ゆるキャラリレーね」
「それのことね」
「着ぐるみもね。やっぱり時々でもね」
「綺麗にしておかないとよね」
「大変よね」
「大きくてかさばるものが大変でもね」
 それでもだというのだ。
「時々洗わないとね」
「不潔だよな」
 美優も言う、このことについて。
「やっぱりな」
「そう、洗ってるのかしら」
 このおことが気になりだした里香だった。
「着るのはいいけれど」
「その辺り部長さんに確かめてみる?」
 そうしようとだ、琴乃が提案した。
「どうなってるのか」
「流石に洗えるのは洗ってるわよね」
 彩夏も不安そうな顔になっている、そのうえで言ったのである。
「やっぱり」
「巫女の服も洗ってるからね」
「そうなの?」
「そう、洗いにくい服だからしょっちゅうって訳にはいかないけれど」
 これは剣道の道着等も同じだ、袴はとりわけそうだが上着にしてもその都度縫い目を解いて洗わないととても洗えないのだ。必殺シリーズという時代劇で主人公役の藤田まことさんが着ておられた服は長い年月の間殆ど洗っていなかったというのだ。
「時々洗ってるから」
「そうだったの」
「まあ宗教関係の服は洗いにくいけれどね」
「そこ制服と一緒よね」
「それでも洗ってるから」
 努力してそうしているというのだ。
「ちゃんとしてるわよ」
「そうなのね」
「だって。不衛生だとね」
 景子は顔を曇らせつつ話した。
「神社に来る人も気付くし」
「それで神社の評判も落ちてよね」
「クリーニング屋さんにも出して」
 専門家に洗ってもらってだというのだ。
「ちゃんとしてるのよ」
「ううん、巫女さんも大変ね」
「袴も大変だけれど上着も白だからね」
 この白い上着も人気があるのが巫女の服である、赤い袴と共にだ。
「だから汚れがない様にしてるのよ」
「洗いものに出して」
「そういうこと」
 こう話すのだった。
「服も清めないとね」
「だからなのね」555
「服も時々でも」
「そう、ちゃんと綺麗にしてるから」
 そうしているというのだ。
「真面目にね」
「ううん、じゃあ制服も?」
「ちゃんとクリ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ