第四十三話 クラスではその四
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「大丈夫だよ」
「そういう病気にはならないのね」
「そうだよ」
「じゃあこれからはそうしたことに気をつけて」
琴乃は自分のことに当てはめて考えつつ述べていく。
「清潔にしないとね」
「そうよね、女の子もね」
「毎日ちゃんと着替えてお風呂も入って」
「清潔第一ね」
こう話すのだった、クラスの中で。
琴乃は部活でクラスのこの話をプラネッツのメンバーに話した、すると最初に里香がこう琴乃に言って来た。
「海軍では職業病みたいなものでね」
「どっちの病気もなのね」
「そう、実際にかなり多かったのよ」
インキンタムシも水虫もだというのだ。
「海上自衛隊でも多分ね」
「今もなのね」
「そう、多いみたいよ」
そのインキンがだというのだ。
「一回かかったら大変ってね」
「里香ちゃんも聞いたのね」
「この学園昔海軍の人も出入りしてたの」
「あっ、水産科の海軍士官の幽霊のお話?」
琴乃は海軍の話を聞いてすぐにこの話を出した。
「それよね」
「あの話もあるだけにね」
「海軍の人が基地として使ってた時期もあったのよね」
「そうだったの、それで海軍の話も残っててね」
「あの病気の話も?」
「何か海軍の人と一緒にお風呂に入ってね」
その時にだというのだ。
「見た人が多いらしいのよ」
「その病気をなのね」
「そう、後はね」
「後は?」
「寮にも多いらしいから」
そうした話が多いというのだ、インキンタムシや水虫の話が。
「集団生活の中でちょっとでも油断していたらね」
「なっちゃうのね」
「伝染る場合もあるから」
こうした病気の恐ろしいところの一つとして伝染病であることだ、死にはしないが地獄の苦しみが広まっていくのだ。
「気をつけないとね」
「女の子もなるのよね」
「うちの学校の女子寮はどうかわからないけれど」
だがそれでもかというのだ。
「気をつけないといけないから」
「何か寮も怖いわね」
彩夏は高見先輩や宇野先輩のことを頭の中に思い浮かべながら話した。
「先輩達も同級生の娘達も」
「毎日清潔にしていればいいのよね」
景子はこのことを念押しして問うた。
「通気をよくして」
「そうなの、そうしてればいいのよ」
「じゃあ足も」
景子は里香に応えながら自分の足を見下ろした。今はグラウンドでランニングやサーキットトレーニングをする前なので運動シューズである。
「素足でいることを多くしたら」
「ならないの」
里香は景子にも答えた。
「そうしていたら安心なのよ」
「じゃあならない様にするのは簡単なのね」
「本来はね」
そうだというのだ。
「海軍さんは何分ずっと靴を履かないといけないから」
「海自さんでもなのね」
「極論すればどの自衛隊もだけれど」
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