第147話 Jupiter
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ジュ「木星の守護神でもあり、木星の支配者でもある。」
リョ「え・・・?」
も、木星の守護神が・・・木星の、し、支配者ッ!!?聞く間もなく、ジュピターは腰から剣を抜くと、
ジュ「はぁぁぁぁぁっ!」
剣を俺に向かって振りかざしてきた。俺は我に返り持っていた『銀覇剣』でギリギリ防いだ。が、威力はジュピターの方が上だ。
ジュ「邪魔者は消すまでだ。」
リョ「ど、どうゆう意味だっ・・・!?」
ジュ「そのまんまの意味だ。」
ジュピターの光が射し込んでいない緑色の瞳が冷たく光る。ジュピターの奴・・・『闇』に、落ちたんじゃ・・・!『ブラックテンプラネット』は強大な伝説の闇魔法だ。いくら魔法の本体は封じる事が出来ても、500年もあそこに止めておくのが不可能に近い。『ブラックテンプラネット』の魔力だけが湖から抜け出し、10の惑星の守護神だけを『闇』に陥れたんだ。俺が自己推理をしていると、ジュピターが一度俺から離れ、剣を構え直すと、
ジュ「だりゃあああぁああぁぁああああああああああっ!」
ものすごい速さで剣を構えて突進してきた。俺はその速さについていけずに・・・
リョ「がはぁっ・・・!」
ジュピターの剣は俺の左横腹に突き刺した。俺の左横腹を貫通し、血が噴出す。口から血を吐き出す。
リョ「ぁぁ・・ぁっ・・・」
俺がいつも着ている緑色の着物が俺の血でどんどん真っ赤に染まっていく。ジュピターは剣を荒々しく俺の左横腹から抜き取る。俺はその場にガクンッと倒れ、立ち上がる事が出来なくなった。
リョ「はぁー・・・・はぁー・・・はぁー・・・・・」
視界がぼやけ、呼吸するのも辛くなる。ジュピターは剣に付いた俺の血を、緑色の空間にポタポタと垂らしながら俺にゆっくり歩み寄る。そして、倒れている俺の真ん前に来ると、血で汚れた剣先を俺の喉元に向ける。俺が少しでも動けば、剣先が俺の喉元に突き刺さって、俺は確実に死ぬ。
ジュ「お前がどうやってここに来たかは知らないが、木星の支配の邪魔をしたのが運の尽きだったな。これで終わりだ。」
そう呟きながら、血で汚れた剣を構える。俺は倒れた状態のまま、荒く呼吸をした状態で、
リョ「はぁー、はぁー・・お前・・・はぁー、めちゃくちゃ・・・小さい、な・・・はぁー、はぁー・・・はぁー・・・・」
ジュ「!?」
顔が見えなくても、ジュピターが光が射し込んでいない緑色の瞳を見開いたのが分かる。
リョ「はぁー、はぁー・・お、俺は、お前の、心は・・はぁー、はぁー・・・も、木星みたいに、でかいと、思ったぜ・・・はぁー、はぁー・・・でも、まさか、こ、こんなに、
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