人間の法律
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たのは、怒りを露わにした妖精の尻尾の魔導士だった。
「なっ!」
「おおおああ・・・らぁっ!」
驚くファントム達を余所に、ナツは拳に炎を纏い地を小さく蹴り、相手を薙ぎ払う。
「ぐあああっ!」
「ぬあっ!」
「て・・・てめぇ!」
「誰でもいい!かかって来いやぁ!」
ナツが叫ぶ。
「調子に乗るんじゃねぇぞコラ!」
「やっちまえーーーー!」
ナツの言葉にキレたファントムは集団となって襲い掛かる。
が、そんな集団が奴等の敵になるはずもなく。
「ア?」
「ぬぉおおおっ!」
グレイが相手の髪を掴んで身体全体を凍らせ、エルフマンが棘のついた腕を振るう。
それだけではない。
カナが魔法の札を、ロキが指輪魔法を、ビジターが踊り子を、ナブがセイズ魔術【動物憑き】を、マックスが砂塵を、マカオが紫の炎を、ハッピーがどこから拾ってきたのか木の棒を振るい、相手を次々に倒していく。
「えぇぇぇぇぇいっ!」
ルーは風を纏い集団に突進していき、集団の中央で纏っていた風を爆発させる。
そして左手に緑色の魔法陣を展開させ、魔力を集中させる。
「大空裂鞭!」
「うあぁぁぁっ!」
「ぎゃあああっ!」
風の鞭を横薙ぎに振るい、自分の目の前にいる相手を壁に激突させた。
「貰ったぁぁぁっ!」
「うわっ!?」
すると、ルーの背後から魔法剣を構えた男が飛び掛かる。
そしてその剣を勢い良く振り上げ、ルーを斬りつける・・・事はなかった。
「うおォォらァァッ!大火銃士!装備!大火連銃!撃ち負かせ!大火銃弾!連射ァァァァァァァッ!」
炎を全身に纏い、炎で構成された銃を構え、炎の銃弾を放つアルカの攻撃が直撃したのだ。
銃弾が当たった箇所は焦げ、痛々しい火傷の跡を創る。
アルカの攻撃はそれだけに止まらず、周りにいた今にもルーに飛び掛かって来そうな奴等も撃った。
「アルカ!」
「大丈夫か?・・・っと、オラァッ!」
突進してきた魔導士に銃弾を一発。
更にその後ろにいる女にも容赦なく銃弾を撃ち込んだ。
「愚者は妖精の前で堕ちなさい!」
淡い蒼い光を残し、瞬間移動とも見えるほどの速さでティアが水で構成した身の丈を超える剣を振り回す。
我武者羅に振り回している訳ではない。味方には当たらず、敵にだけ的確に直撃していく。
「怯むな!相手は小娘だ!」
そう叫び、3つの集団がティアに向かう。
そう、相手は小娘なのだ。
ただし・・・。
「大海白竜!」
「ぐおああああああっ!」
「
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