ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組A
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誇るその雷撃刀はテンノウガザミの甲殻を斬り裂き、電撃を散らす。
脚を斬っていたドレイクとは反対側の脚を正体不明の狩人が鋭電槍【天雷双舞】で突いていた。
雷撃槍がテンノウガザミの外殻を貫き、紫電を這わせる。
そしてワーノルドが戦神埜宴で頭を殴りつつ音色を奏でる。
相変わらず、神器としての力を解放しつつではあるが。
「危ないっ!離れろ!」
謎の狩人が突然叫んだ。
その叫び声に反応し、各々回避行動をとった。
テンノウガザミは突如白い泡を吹き出し回転しながら水弾を発射し始めた。
謎の狩人は水弾をガードしつつ歩み寄り、他の二人は回転回避を続ける。
その後テンノウガザミはドレイクに歩み寄り、跳びはねて一回転した後爪を思い切り叩きつけた。
「グハァッ!」
「ドレイクー!」
ドレイクがその爪の下敷きになり、攻撃を喰らってしまった。
すかさずワーノルドが生命の粉塵を使う。
「助かったぜ…。」
ドレイクは爪の下から脱出し、爪を斬り始めた。
しばらくテンノウガザミが動く気配はなく、爪を斬り続けていると
「うおっ何だ!?」
テンノウガザミの爪が関節からはずれ、落下した。
その後、テンノウガザミはゆっくり体制を整え地面にもぐり始めた。
「…移動か。」
それぞれ武器をしまうと、今まで加勢してくれた謎の狩人の方に向き合った。
「さ、聞かせてもらおう。アンタは何者だ?
…と、聞くのはヤボか。アンタ、任務遂行中のギルドナイトだな?」
謎の狩人は少し俯き
「…フッ、ああ。私は確かにギルドナイトだ。
ドンドルマギルドナイツ第34部隊所属、エリクスだ。」
エリクスは鋭電槍【天雷双舞】を背中にしまい、装備していた兜を外した。
「…あー!」
ワーノルドは驚愕。
何せ兜を外したエリクスは…
「カルヴォさんそっくり…ですね。」
「ん?何だ君達、カルヴォを知ってるのか。
カルヴォは私の妹でな。妹ながら狩猟のスキルは高くて…。」
「エリクス、妹談義は後にしてもらいたい。とりあえずこの依頼を終わらせる。
テンノウガザミの所在は分かるか?」
「ああ、ここから四時の方角の砂漠に居る。
付近にはドスゲネポスも居て非常に危険だな。」
「ドスゲネポス…、麻痺牙を持つあいつですか。」
ワーノルドがモンスターリストを見つつ、武器を研いでいた。
「ああ、偏狭の村ではドスゲネポスを
東方の国に生息するサソリという生物に例え、『アンタレス』と呼ぶ事もあるそうだ。」
ドレイクが少し得意げな顔をしたも、エリクスはそれを無かった事にし、
「今ドスゲネポスの方からこちらに向かってきている。
ワーノルド、君はドスゲネポスに向かい合って右側の
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