ロノフィンは何処に?
明星の英雄
ロノフィン組A
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あるんで。
この戦神埜宴は、俺がハンターになる時親父が『持ってけ。』と言われて持ってきた物です。」
「そうじゃない!古龍武器がなんだって話だ!」
「―――龍より創られし得物、龍の御加護を受け地を滅ぼし天を返す。
竜より創られし得物、使いし者の思念を受け龍を滅ぼす。―――
祠にあった碑文です。親父はこの碑文の名を『神器名器之碑文』と言ってました。」
「『神器名器之碑文』か…。で、お前はその【戦神埜宴】で一体何をしたんだ?」
「俺はただ、神器としての本来の力をほんの少し解放させただけです。
元々この古龍笙【戦神埜宴】はその昔、東方の国で王に仕えていた使用人が王の眠れない日に吹く笛だったんです。
その笛は王に安眠をもたらす代わりに、周囲を護る衛兵達の眠気を吸い取ってたんだそうです。」
「どうしてこうなった…。」
それはこっちのセリフです。と突っ込むのはヤボだった。
「さ、話は後々。爆弾はもう置きませんか?」
「いや、今日は持ってきてないんでな。」
「そうですか、それじゃあその太刀を少し拝借できますか?」
「ん?ボルタ=テーゼで何をする気だ?」
「まあ見ててくださいよ。」
ワーノルドは爆弾からそう遠くない位置に爆雷針を設置した。
「屋内だから使えんだろう。何をしてるんだ。」
「それがそうでも無かったり。」
直後、ボルタ=テーゼの切っ先を空に向けて構えたワーノルド。
切っ先から爆雷針へと落雷が起こり、その衝撃で爆弾が爆発した。
「ありがとうございました。さぁ、ここからが本番ですよ!」
「そんなこと分かってるさ。これで終わる方が不気味な位だ。」
爆発の衝撃でダメージと共に起きたテンノウガザミは少し間合いを取ると、爪を打ちつけ始めた。
「なんだ?自身の爪を研いでいるのか?」
「ショウグンギザミじゃないから違うと思いますが…。」
そして、自身の真上に爪を掲げ思いっきり打ちつけた。
「くぁ…っ!耳が…!」
「これは…バインドボイス!?」
突然のバインドボイスに怯む二人。テンノウガザミは容赦なく怯んでいる二人に照準を合わせる。
「危ない!」
と、どこからともなく誰かが二人の前に立ちはだかった。
そして、テンノウガザミの爪の間から射出された水弾をガードした。
「アンタは!?」
「自己紹介は後!まずはコイツを片付けるぞ!」
「お、おう!」
その狩人はランスを使っていた。
鋭電槍【天雷双舞】。幻獣キリンの鋭電角、舞雷竜ベルキュロスの尖鱗、金獅子の鋭電牙を使った雷撃槍。
「おおらぁぁ!」
ドレイクはボルタ=テーゼをテンノウガザミの甲殻に斬り込ませていく。
史上最高電圧を
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