修学旅行編
第三話 記憶
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「「「「「「「「「「やっとついた・・・」」」」」」」」」」
来たのは海沿いの民宿。当然ながら・・・
「人がいないね」
「そう言うな、理樹。見方を変えれば貸し切りだ。さて皆」
恭介が皆を集める。
「とりあえず荷物を置いて海に繰り出そう」
「棗×直江・・・。ついに実行に移せそうです・・・」
「待つんだ美魚君。さきに理樹君を愛でなければ納得がいかん」
「それもそうですね」
「一刻も早く着替えよう皆。僕の身に大変なことが起こる前に」
「早く行くのです!」
その後荷物を置いて海へ。民宿の人は出払っているみたいだ。
「女子は着替えが遅いな」
「それよりもさっきの続きだ!」
「真人と謙吾、タフだね」
「それが取り柄ってもんだろ。それより理樹、そっちのパラソルきちんと立てろ。飛ばされるぞ」
「そうだね」
なんて話をしている間に女子陣も合流。早速海へと足を踏み入れた。
・・・数分後。
「「「海に入るのはやめよう」」」
そりゃこの時期だ。海水も冷たいだろう。
「いやっほう!」
「負けるか真人!」
あの二人には関係ないか。
「じゃ、砂浜で遊ぼ〜」
「そうだな、じゃ理樹、車にスイカあるから取ってきてくれ」
「わかったよ」
恭介から車のキーを預かり車へ。
(スイカはあるけどスイカを叩く棒がないな・・・謙吾の竹刀でいいか)
パラソルまで戻ってくると西園さんが僕に気付いた。太陽を背に西園さんが振り返る。その姿を僕は前にも見たことがある気がした。ここではない、どこかで。
ズキンッ!
急激に頭が締め付けられ、視界が狭まっていく。ナルコレプシー?いや、僕はそれを克服したしそもそもここまで頭が痛くなることはない。薄れゆく意識の中、そんなことをぼんやりと考えていた。
・・・ここは、夢の中?ぼんやりと人影が浮かび上がる。あれは、葉留佳さんと二木さん?楽しげに喋っている。と思ったらすぐに消えてしまった。次に浮かんできたのは・・・クド?何やら歯車のようなものを大事そうに抱え、こちらを向いている。あの歯車、どこかで見覚えが・・・
「・・・君、理樹君!」
誰かに呼ばれ、そっと目を覚ます。そこには頬杖をつきながら座っている来々谷さんの姿が。
「どうした?夢の続きでも見ているような顔だな?」
その言葉に反応し、再び頭が痛みだす。一体どうしてしまったのか。
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