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どっかの分隊長
それはきっと心の涙
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私にとって隊長は完璧で、悲しむなんて想像できなかったけれど、それでも隊長だって人間だ。それも、まだ私より幼い…小さい子供なのだ。

実際は泣いてなかったかもしれないけど、その涙はきっと……本物な気がする。

「隊長―――――」

死≠ヘ重い。その重さに小さな背中で今までたえてきた隊長は、それでも懸命に足を動かして……前に進んでいるではないか。

そんな隊長に私は何をした?
―――自分の事ばかり考えて、彼を更に苦しめた。

だと言うのに、隊長は私を責めない。「考えろ。」その言葉に、彼は何を込めたのだろう。隊長は考えて考えて考えつくして、そうして今も尚考え続けて居るんじゃないか?見捨てたんじゃない。きっちり答えをくださっていたのだ。
―――――きっと自分の事ですら精一杯だったと思うのに。

「―――ありがとうございます。」

―――――その声は風に乗って消えた。

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