第6話 男は死ぬまで男を貫く! 古き極道の古き喧嘩道
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りは既にかなり火が燃え広がっている惨状であった。
「ひでぇ、久々に出てきて早々こんな真似しやがって! 絶対に叩き潰してやる!」
【おう! 男チェンジ!!】
ホウカ星人の目の前で軽トラック姿からロボット形態のバンチョウへと変形を果たす。久しぶりの出番であった。前回のクレナイバンチョウの頃とは違い今度の敵には一切の容赦をする必要はない。
なので番とバンチョウの血が沸騰してくる感覚を覚えているのだ。
【行くぞ、放火野郎! 久々に血が騒ぐ喧嘩だぜ!】
【ふん、これだから貴様等バンチョウ星人は低脳なのだ。これは喧嘩ではない。ビジネスなのだよ】
【ビジネスだと? どういう事だそりゃ?】
【簡単な事だ。この美しい星は大層高値で売れる。しかしお前等地球人が大勢居ては値打ちが下がってしまう。だからこうして表面の掃除をしているのだよ】
【チッ、結局は金目的かよ。やる事がせこい上に男としても最低な奴等ばっかなんだな。極悪組って奴等は】
心底吐き捨てる思いでの言葉だった。奴等は最早番達にとって敵として認識する事すら出来ない。ただの外道の群れだ。それも、己の野望、欲望を満たす為だけに多くの人々を苦しめ、土地を奪い尽くすハイエナの様な奴等。
そんな奴等に男気も任侠も仁義もある筈がない。こんな奴等にこれ以上この地を踏ませる訳にはいかない。
【見せてやるぜ! てめぇらが低脳と馬鹿にした喧嘩の強さって奴をよぉ!】
両の拳を握り締め、バンチョウは大地を走った。そんなバンチョウに向かい、ホウカ星人は両の手から2万度にも相当する猛烈な火炎を放った。
放たれた炎はバンチョウに直撃し、その体を赤く染め上げていく。
【ぐおぉっ! な、何て熱さだ!】
【俺様の炎は2万度の熱量を持ってるんだ! 例えバンチョウ星人であったとしても長い時間浴び続けていたら忽ち黒こげだぜえぃ!】
ホウカ星人の言う通りだった。バンチョウの耐熱温度はおよそ6千度が限度だ。そのバンチョウの装甲に2万度の高熱火炎は耐えられる温度ではない。まともに浴び続けていたら本当に黒こげになりかねない。
【このままじゃやべぇっ! こうなったら一気に距離を詰めて……】
【そうは行くかぁ! 火力アァップ!】
突撃しようとしたバンチョウに対し、更に火力をアップさせた炎を放ってきた。火力だけでなく炎の勢いも増した為に、それを諸に浴びたバンチョウは後方へと吹き飛ばされてしまった。ビルにもたれかかるように倒れこんだバンチョウに向かい、更にホウカ星人が炎を浴びせつけてきた。
バンチョウの装甲が徐々に溶け出して来た。しかし、逃げようとしても猛烈な勢いで噴出す火炎の為に全く身動きが取れずにいた。
丁度その頃、付近で消火活動を行っている紅組の消防隊であたが、火の回りが恐ろしい程に早く、とても消火が追いつかな
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