第十一話 決勝前夜
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スタジアム内
カグツチ達は明日の大河達との決戦について話していた。
「カグツチ様・・・本当にカイザーナックルは我らの物となるのでしょうか?」
「ニニギ・・・カイザーナックルを手にするにはティグリスを倒さなければならない・・・ティグリスの相手は私がしよう」
闇の小宇宙を爆発させながら大河に憎悪のような物を向けるカグツチだった。
第十一話 決勝前夜
夜・ヤブ医院と書かれた看板の草臥れた病院。
その病院の一室にて・・・
「う〜ん・・・う〜ん・・・」
呼吸器つけて苦しそうな疾風。
「はぁ・・・はぁ・・・」
身体にギブスを巻いて唸るシグ。
そして
「でははははははははは!!」
思いっきり大笑いしている包帯だらけの岩鉄。
「おめえら情けねえぇの〜日々神闘士だ精進だ言ってる割には修行が足りてねぇんじゃねえか修業が〜」
シグと疾風を見て大笑いしている岩鉄に対し・・・
「う〜・・・それ以上の冒涜」
「ただでは・・・おかんぞぉ・・・」
岩鉄に対して悪態付けるぐらいの元気はあるシグと疾風だった。
それを見た同じく包帯グルグル巻きの大河と湿布とテーピングまみれの澪。
「ねぇ〜ミヨ。あいつら合理的に安静にするように言ってよぉ」
「無理・・・あんたらを『並の人間』と同じスペックで計算出来るわけないでしょ・・・今全員そろって絶対安静なんだからね!」
「・・・さいですか」
澪に睨まれながらトホホとなる大河。
疾風はポイズンミストの後遺症。
シグは骨折と打撲
大河・岩鉄は長期戦の疲労とダメージ。
澪も鋼鉄聖衣を装着した反動。
普通の人間なら1カ月は絶対安静を余儀なくされる。
「次で決勝か・・・」
「勝者はカイザーナックルを手にする・・・う!」
決勝の事を考える大河だが胸を押さえて膝をついてしまう。慌てて駆け寄る岩鉄だが自身も胸を押さえて苦しみだした。
「いてて・・・大丈夫か?鉄?」
「ああ・・・こりゃ明日までに完治は無理そうだぜ」
すると
「ふん・・・貴様ら情けないぞ・・・」
さっきまで苦しんでいたはずなのに起き上がるシグ。
すると拳に力を籠め腕のギブスを破壊した。
「ちょっと待て!ギブス破壊してどうすんだよ!?」
目をぱちくりさせる大河。
「こんな物怪我の内に入らん・・・それに消毒薬臭い部屋に閉じ込められたのでは身体がなまる・・・外で温めるとしよう」
そう言ってシグは病室から出て行ってしまった。その事に頭を抱える澪。
すると今度は岩鉄が飛び上がった。
「ようっし!俺は早く身体を治すぞ!」
「で?どうすんの?」
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