魔法先生ネギま!
0425話
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鶴さんの側へ。千鶴さん、守護領域の展開をお願いします」
「任せて」
明石や佐々木、大河内、和泉、早乙女、夏美、近衛といった戦闘力の無い面々があやかに指示されて千鶴の側へと移動する。
「ちづ姉、守護領域って?」
千鶴の力を知らない夏美がそう尋ねるが、千鶴は笑みを浮かべながらパクティオーカードを取り出す。
「アデアット」
その呪文を唱え終わると、千鶴の姿は先程までのパーティドレスではなくパクティオーカードに描かれている赤いドレスを身に纏っており、同時にその右腕にはアーティファクトである虹色領域の腕輪が嵌められていた。
千鶴のアーティファクトやその姿を初めて見る面々が驚きに唖然とした表情をしている中で、虹色領域の腕輪を起動する。
「私を中心に半径5mに領域を指定。赤の石よ、その力を示せ」
その言葉と共に、千鶴を中心にして半透明の赤いドーム状の領域が展開。周囲にいた面々をその中へと取り込む。
「ちょっ、那波さん!?」
「あらあら、大丈夫よ明石さん。この中に入っていれば危ない事はないから」
そして丁度タイミング良く鎧を装備した連中がここへと姿を現す。
クルトと街中で遭遇した時と同じ鎧の連中であり、その手には槍のような物を持っている。
「クルト・ゲーデル総督の命により、賞金首であるお前達を拘束する。武器とパクティオーカードを捨てて大人しく投降しろ。そうすれば手荒な真似をしないで済む」
「ふん、これだけの人数で俺を……いや、俺達を止める気か? あやか」
「はい。美砂さんはいつものように補助魔法を。円さんと茶々丸さんもいつものように砲台として動いて下さい。桜咲さんは近衛さんを含めた非戦闘員を包んでいる守護領域の護衛を。長瀬さんは敵のかく乱を。アスナさんは……まぁ、適当でいいですわ」
「ちょっと! 私だけなんか適当じゃない!?」
「もう、五月蠅いですわね。じゃあアスナさんはあの方達が魔法を使ってきたら魔法無効化能力を使ってその身を盾にして下さいまし」
「余計に酷くなってない!?」
そんなやり取りをしている中、守護領域に取り込まれた面々はさすがにこれだけの人数に槍を向けられて怯えているのが分かる。
……これ以上怯えられてパニックになられても困るだけだな。
「全員、敵はなるべく殺さない方向で進めろ」
「了解したでござる」
俺のその言葉に長瀬が頷き、あやか、円、桜咲といった攻撃能力に優れた面子も同様に頷く。
「余り我々を舐められても困るぞ! 『魔法の射手、戒めの風矢!』」
騎士団全員がタイミングを合わせて放たれた戒めの風矢。それは文字通りにこちらの動きを封じる為の魔法だ。だが……
「そっちこそ、俺を舐めてるんじゃないのか?」
炎を自由に
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