暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
4弾 ツインテールの転入生
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トをキャッチすると――――

理子(りこ)分かった! 分かっちゃった! ――――これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」

 俺の左隣りに座っていた(みね)理子が、ガタン! と立ち上がった。

 急に立ち上がって、いったい何が分かったっていうんだ?あと、フラグってあれか?死亡フラグか?

「ミーくん、ベルトしてない! そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた! これ、(なぞ)でしょ謎でしょ!? でも理子には推理できた! できちゃった!」

 アリアと同じくらい背の低い理子は、探偵科(インケスタ)ナンバーワンのバカだ。

 その証拠に、武偵校(ぶていこう)の制服をヒラヒラなフリルだらけの服に魔改造している。スイート・ロリータというファッションだ。

 ちなみにミーくんというのはコイツが俺につけた変なあだ名である。

「ミーくんは彼女の前でベルトを取るような何らかの行為をした! そして彼女の部屋にベルトを忘れてきた! つまり2人は――――熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」

 ツーサイドアップに()ったゆるい天然パーマの髪をぴょんぴょんさせながら、理子はバカ推理をぶち上げる。

 恋愛って。お前。

 というか、何らかの行為ってなんだよ。俺がコイツとしたのは非常に危険な救出劇(自転車のアレ)と殺伐とした戦闘(俺からはほとんど何もしていないが)だけだぞ。

 だがここはバカの吹き溜まり、武偵校。

 そんなくだらないネタでもクラスは大盛り上がりしてしまった。

「ミ、ミズキがこんな可愛い子といつの間に!?」「いつもいつもお前ばかりモテやがって!」「三次元には興味無いんじゃなかったのか!?」「リア充は死ね!」

 武偵高の生徒はこの一般科目でのクラス分けとは別に、それぞれ専門科目で部活のように組や学年を超えて学ぶ。ので、生徒同士の顔見知り率は高いのだが……

 新学期なのに、息が合いすぎだろお前ら。こういうことになると。あと最後の奴、俺は別にリア充じゃねえ。

「お前らいい加減に……」

 俺がいい加減怒ろうかと思ったとき――――



  ずぎゅぎゅん!



 鳴り響いた2連発の銃声が、クラスを一気に凍り付かせた。

 ――――真っ赤になったアリアが、例の二丁拳銃を抜きざまに撃ったのである。

「れ、恋愛だなんて……くっだらない!」

 翼のように広げたその両腕の先には、左右の壁に一発ずつ穴が空いていた。

 チンチンチチーン……

 拳銃から排出された空薬莢(からやっきょう)が床に落ちて、静けさをさらに際立たせる。

 バカ理子は前衛舞踏みたいなポーズで体をよじらせたまま、ず、ずず、と着席。

 ……武偵校(ぶていこう)では、『射撃
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