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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第168話】
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音のIS用の装備を片付けさせられたが、色々話を聞けたのは良かったかもしれない。
中国も装備は案外外注が多いとか。
それとやはり爆発もあるらしい。
撤収作業自体は早くに終わり、空いた時間を模擬戦に――。
因みに俺対篠ノ之。
勝負自体は俺の投剣術に翻弄され、篠ノ之は手も足も出ずにやられたのだがその模擬戦に一夏が乱入、まさかの二連戦になるのだが一夏自身のエネルギーの無駄遣いが仇となり、結局は圧勝だった。
そんな一夏に、俺は今のままならお前は誰も守れないという言葉を告げた。
正直、一夏は【守る】という行為や言葉を神聖視しているように思える。
だが現実はそんなに甘いものじゃない、守るには強くならないといけないが今の一夏に強さは無いだろう、人としても。
もちろん、これは俺にも言える事なのだが。
その後は織斑先生から説教され、反省文提出を余儀なくされた一夏。
まあ自業自得だからな。
――1025室――
「……っと、今回はこんな感じのまとめかな。 ……まとめにしては御粗末かもしれないが」
学園へと戻った俺は、今回起こった出来事をPCにまとめていた。
単独行動をとった反省文も既に書き上げ、とりあえずこれで夏はまったりと過ごせる事に安堵した。
因みにまとめたとは言っても、福音やムラクモの事などはある程度言葉を濁すように書いてるため、多分問題は無いだろうが――。
コンコンッ――そんなドアを叩く音が聞こえ、振り向くと返事を待たずにドアが開かれた。
「おにいちゃーん。 そろそろ始めるよ〜?」
「……せめて返事ぐらい待てよ。 美冬?」
「へへっ、いいじゃん。 兄妹なんだし♪」
屈託の無い笑顔で応える美冬を、俺は苦笑しながら見て誕生日プレゼントの入った小袋を手に取る。
「じゃあいこっ?」
「……あぁ」
短く返事をし、俺は自室を後にする。
これから俺と美冬、未来の誕生会が始まる。
何だかんだで16歳になるのだと考えると、また一つ大人になるんだなと改めて思った……。
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