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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第168話】
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したからだ。

 内容的に言える内容ではないから言うつもりは無いが。

 岬を後にした俺は、岩場近くて鈴音を見つけて声をかけると、彼女はびっくりしたように反応し、それが俺だとわかると安堵の表情を浮かべた。

 IS学園の子と知ってナンパする人が居たりすると聞いたからだろう。

 昼間は旅館の従業員やら先生等がいるから問題ないが、こうして夜に抜け出す生徒までは面倒を見きれないからだ。

 鈴音と出会い、一夏の居場所を聞かれるが俺は知らなかった為、コア・ネットワークを使用して探すのはどうだと提案したのだが、やはり代表候補生が私的に使うのには抵抗があるとか。

 後は最近一夏以外にも気になる男子が出来たとか言っていたが……中学時代の友達だろう。

 あまりその頃の話は聞かないのだが……一夏が時折口にする弾という男だろうか?

 ……まあ、追々わかる事だろう。

 その場で鈴音と別れ、暫く歩くと衝撃砲の音が聞こえたが、一夏が何かデリカシーの無い事をしたのだろう。

 砂浜に座って満天の星空を眺めていると突如未来から声をかけられた。

 未来が旅館を抜け出すのは少し珍しいとは思いつつ、少し歩かないと提案され、砂浜を二人で歩いた。


 月明かりに照らされた砂浜を歩く、まるで恋人達が夜中のデートをしてるみたいで不意にその事を口にするとバカと言われてしまった。

 子供の頃から、こんな感じの話をすると大抵未来は俺の事をバカと呼ぶ。

 ……まあ、確かに恋人同士じゃないのにこんな話をする俺がバカなのかもしれないが。

 そんな話をし、中学時代に俺が偶然訊いた未来に好きな男子がいることを話すと、途端に表情が不機嫌になり、誰から訊いたのと問われて素直に偶然立ち聞きしたって伝えるとホッと安堵した様な表情に変わる未来。

 そんな彼女を不思議そうに眺めていると、何かを決意したのか未来が口を開き、出た言葉が俺に対する好意――つまり、告白された。

 俺の中では突然の出来事で、まさか未来の好きな相手が俺だとは思いもしなかったからだ。

 ……だが、翌々思い返してみるとその傾向は昔からあったと今は思う。

 最近に関しても、ラウラとのキスでおもいっきりバカ呼ばわりされたり、セシリアをエスコート(実際はエスコートされてた気がしないでもない)した時も、彼女に対抗して反対側の腕を取って組んだりしたし。

 そんなこんなで告白を受けたが、彼女自身が俺が誰を選んでも恨まないと告げた。

 ――中学時代なら、俺は迷わずに付き合っただろう。

 セシリアやシャル、ラウラに訊かれた時はお茶を濁したが正直、未来に好きな相手がいると訊くまでは俺も好意を寄せていたからだ。

 ……今は、一度気持ちに踏ん切りをつけたし
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