暁 〜小説投稿サイト〜
古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
副担任 キョウスケ・ナンブ
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
キョウスケの自己紹介が終ると千冬は教室から出て行きこの場をキョウスケに委ねた。一時間目はキョウスケが受け持つ科目なのだ。キョウスケは時計をチェックし残り時間を確認した上でどうしようか2秒ほど思案し

「さて、お前達はIS学園の生徒となった訳だが色々と話したい事が山ほどあるだろう。この時間は質問の受付と回答時間とする。何かいいたいこと、聞きたい事があればいえ」
「「「「「はい!!」」」」」

その言葉と同時にクラス中の女子達の手が上がった。キョウスケは呆れながら一人の女子を幽指差した。

「はい!出席番号1番哀川清香です!!」
「誰がそこからいえといった。まあいい、何だ」
「キョウスケ様は随分前に飛行機事故で亡くなったとニュースになっていたんですがそれは偽りだったんですか!?どこかの国の陰謀とかですか!?」

哀川の質問は至極当然のものだろう。キョウスケは世間的には何年も前に飛行機事故で死んでいる事になっている。

「間違ってはいない。俺は事故に巻き込まれはした、が生存していた。だが政府に俺が生きていると知られてはうるさいのでな、あえて死んでいる事にして平穏を楽しんでいた。だが政府に知られて教師をするっというこの様だ、他には」
「でははい!!」

次に真っ先に手を上げたのは、世界で3番目にISを動かした男。大神 勇太だった。

「何だ大神」
「あの、ナンブ先生の愛機。あの伝説といわれた赤い巨人はどうなってるんですか!?それともう先生はISに乗らないんですか!?」

勇太が放った言葉はこの場に居る者が凄まじく気になっている事だった。嘗て世界最強の座を手に入れた時にキョウスケが駆っていた史上最強のISと呼ばれた赤いIS『アルトアイゼン・リーゼ』、それが今どうなっているのか、そしてキョウスケは再び戦武人として世界を相手に蹂躙するのか。非常に気になるところだった。キョウスケは懐かしそうに目を少し細めてから右手に嵌めている指輪を見せた。真紅のルビーが埋め込まれた指輪だ。

「アルトは常に俺とともに有る。もう使うかはどうだかな、俺の気分次第だ。それとも…」

キョウスケは指揮者のように優雅に右手を上げる。その一連の動作の優雅さに一同は見とれていたがキョウスケの指輪、待機状態のアルトが光り始めていたことに気付く。キョウスケは不敵な笑みを浮かべて、更に光を強くする。

「ここで見せてやってもいい…」
「「「「「本当ですか!!?」」」」」
「但し」

キョウスケは腕を下ろし、光も静まっていく。

「貴様らがせめて試験で85点以上取れるようになればの話だがな」
「「「「「結構キツイ条件!?」」」」」
「当たり前だ餓鬼共、俺のアルトをそう簡単に見せられるか。さて時間はいい具合か、授業を始める。哀川、号令を掛けろ」
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ