存在する意味
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拾う暇なんかねぇ!
ステゴロ上等、借りを返さないとなっ
変態に向けて駆け出すと同時に飛び蹴り
もらった!暁はそう思った……が変態の身体が霧のよう消えた
必殺の蹴りは空を切り威力そのまま地面を穿った
振り返りもう一度仕掛ける、今度は胴回し蹴り
しかし漢女は顔色一つ変えずに片手で弾きかえす
暁も負けてはいない
崩れた体勢からすかさずバックブロー、アッパー、ストレート
機関砲の様に次々と拳を放つ
並みの人間なら捌く事は出来ないだろう
AM スーツがバキバキと唸りをあげている
怒りの感情に反応してかフルパワーで稼働中である
「流石!ダーリン♪強いわねん♪」
「変態のわりにはやりやがるな」
「ダーリンともっと絡みたいけど時間がないから手短に言うわねん」
「何を知ってやがる貴様…」
ばく転をして距離を取る暁
その目は良く分からん変態を見る目から倒すべき敵を見る目になっていた
スッと自然体で構え、いつでも攻撃出来る体勢のまま話しを聞く
「ダーリンはこの世界の人間ではないわねん♪」
「世界…?時代の間違いじゃあねぇのか?」
「ダーリンは外史って知ってる?」
「知らん!」
「この世界は新しい道に進み始めているわん……ダーリンを中心に」
「訳がわからん事をごちゃごちゃと……」
暁が飛び掛かろうと一歩踏み出した……その瞬間
「漢女奥義!太陽●!」
スタングレネードが目の前で弾けた様な激しい閃光が暁を襲う
もろに閃光を直視してしまった為視界が完全に奪われた
目潰しかっ!でも関係ねぇせめて一発っ!
視界ゼロの状態から渾身の右ストレートを振り抜く
試験的に導入されていた……
サイコブロー発生装置
アーカムの技術を流用した対霊的な物ようの武装
一度も使用した事がなく、そもそも使い方すら知らなかったが
この土壇場でサイコブローが拳から知らず知らずのうちに発生
圧縮された暁の怒りの一撃は……消え行く漢女の身体に届いていた
「んもぅ……モーレツ♪」
「くそったれ……逃がしたか」
凄まじい倦怠感に襲われその場に倒れこむ
辺りはもう明るくなり朝焼けが眩しく感じた
何だかんだで今日は働き過ぎだ、すげぇ眠い
大の字で大地と朝日の恵みを感じていると…
「「「ご主人様ぁ…」」」
遠くから聞き覚えのある声と地響きがする
ご主人様かぁ……何とかならんのかな、その呼び方
鳥肌が立ってしょうがない
いずれ何とかせねばならんな……だが今は休憩が優先だ
目を閉じて心を無にすると睡魔に襲われ一瞬で意識を失う
…………………………………………
ドタドタと回りで誰かが歩き回る
うるせぇなぁ…人が寝てる所で無遠慮に……
しかし何だ……何か甘い匂いがする……
「
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