第6話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
大金を稼いでから3年後、ナルトはアカデミーに入学した。
あれだけ稼いだのだから、当然、授業料は全て自分で払っている。
ちなみに、入るまでの3年間は、また一儲けしようと海運会社『ガトーカンパニー』の株を大量購入したり、湯の国で偶然発見した自来也に変化の術で女に化けさせて、『親子』という設定で2人で堂々と女湯に入って取材(笑)をしたりしていた。
使える術も少し増えた。
だが、『螺旋丸』はまだ使えない。
里人に嫌われていることもあって、駄菓子屋が水風船やゴムボールを売ってくれなかったため、螺旋丸の修行を満足に行えないのである。
それでも原作知識を頭から捻り出し、それを元に螺旋丸を作ろうとした。
その結果、何故か『波動拳』を編み出してしまった。
結局、『波動拳』なんか編み出してしまったものだから、増やしたいレパートリーの内に『かめはめ波』が加わってしまったのは言うまでもない。
・・・話を戻そう。
どうやらこの世界では、アカデミーは6年制になっているみたいだ。
このことについては、原作において入学時期が明記されていなかったが故にナルトが入学時期について混乱しないようにするため、大○田常務(神?)の粋な計らい(?)により、生前の世界にあった義務教育制度の一部をこの世界に組み込んでくれたらしい。
そんなこんなでアカデミーに入ったナルトであったが、現在、もの凄く退屈そうにしている。
それもそのはず。
やっている内容については既に前世でほぼ履修済みであり、原作知識も大体頭に入っているため忍の歴史に関しても学ぶことがほぼ皆無なのである。
しかし、暇だからと言って寝てしまうとチョークの『グォレンダァ!』の餌食になってしまうので、窓の外を見ながらどうしようかと思案していたところ、
「おい、ちょっと遊ばねぇか?」
と隣から声を掛けてきた人物がいた。
その人物は、『奈良シカマル』であった。
シカマルとは、アカデミーに入学してから早々に仲良くなり、今では、一緒に遊んだり、縁側でジジ臭くお茶を飲んだりする仲間である。
ナルトが右下に目線を動かすと
イスの上には既に駒が綺麗に並べてある将棋盤が置いてあった。
「うし、やるか!」
「んじゃ、誘ったのはオレなんで、先手は譲るぜ。」
「おう!」
そう言うと、2人は将棋を指し始めた。
ナルトは試合序盤から怒涛の攻めをするスタイルなのに対し、シカマルは鉄壁の防御で相手を攻めあぐねさせ、隙が出来たところを最速で寄せてカウンターするスタイルである。
中盤までは盾と矛が拮抗している状態だったが、あれから少しして、授業終了を告げる鐘が鳴った頃には、急に流れが変わったのか、もう終盤に差し掛かっており、大分シカマルが押していた。
まあ、シカマルはIQ200以上の切れ者な
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ