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ヘタリア大帝国
TURN96 ランス=ハーンその十
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「特に、あるな」
「恐ろしい相手ではないあるよ」
 今の彼等にとってはだ、やはり兵器の近代化fが大きかった。
「第六世代の艦艇でも充分ある」
「やっていけるある」
「ネクスンはどうしてやられたんだ?」
 アメリカは元軍のことを聞いているうちにこう思ったのだった。
「何か一撃だったらしいな」
「あの人運がないからね」
 キャロルが困った笑みを浮かべてこう評した。
「だからね」
「仕方ないんだな」
「そう、靴紐が切れたのよ」
「そういえば彼はそういう時はいつも凄いことになるな」
「それでよ、何でもない一撃で全滅したのよ」
 まさにその通りだった。
「で、今日本に向かわせてるわ」
「暫く顔を見ないんだな」
「そう、暫くはね」 
 こう自分の祖国に話す。
「生きているからすぐに復帰するわよ」
「というか本人無傷なのね」
 ハンナの顔はいささか引いている。
「それも凄いわね」
「絶対に怪我一つしないからね」
 どれだけ壮絶な全滅をしてもだ。
「ある意味運がいいわね」
「彼は運がいいのかしら、悪いのかしら」
「いいんじゃないの?絶対に無傷で帰って来るのよ」
 キャロルはネクスンを幸運だと主張する。
「艦隊のメンバーも全員ね」
「けれど全滅させられてるわね」
 ハンナはこのことを指摘する。
「しかもいつも何でもない一撃を受けて」
「それで運が悪いっていうのね」
「全滅させられることは運が悪いってことよね」
「そうなるわね」
「ううん、じゃあ」
「彼は運が悪いんじゃないかしら」
 これがハンナの主張である。
「今回の元侵攻にも遅れることになったから」
「じゃあどっちなのかしら」
 キャロルも言われて判断に迷いだした。
「あの人って」
「とりあえず生きているから運がいいんじゃないか?」
 アメリカはそのキャロルとハンナにこう言った。
「普通は死ぬぞ」
「そうなるのかしら」
 ハンナはアメリカの言葉にも首を捻る。
「生きていたらなのね」
「運が悪かったらとっくに死んでるじゃないか」
 とかくネクスンの靴紐はよく切れる、そしてその都度大惨事を引き起こすがそれでもいつも生きているからだ。
「だから彼は運がいいんだ」
「そうなるのね」
「それじゃあ彼の幸運に期待しつつ行こう」
「復帰することをね」
「満州には私と首相、外相、酋長と山本提督が残る」
 柴神が言う。
「他の面々で攻めることになる」
「モンゴル方面は俺が率いる」
 東郷も具体的な作戦計画を話す。
「サマルカンドはダグラス提督だ」
「わかった」
 そのダグラスが応える。
「カザフはレーティア総統に頼みたい」
「うむ」
 今度はレーティアが応える、そして最後は。
「アフガンは田中提督だ」
「そ
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