第14話「京都―休憩」
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るようになったのか?」
「「……へ?」」
それは明らかな話題転換。この話はこれで終わりという合図なのだろう。人生経験の少ない彼女達でもそれは十分に理解できた。
小さなため息をつく。お互いに目を合わせて微笑み、頷いた。
「それがね、先輩。桜咲さんってば、今日も――」
「いえ、ですからそれは!」
とめどなく話し出した二人。
その彼女達の心遣いに「ありがとう」と。
彼は小さく頭を下げたのだった。
風呂あがり。
ほくほくと歩く彼等だったが、なぜかロビーで10人以上の生徒とネギが正座している姿を見てさすがに苦笑。
「全く……」と呟く彼等がいたとか、いなかったとか。
夜。
大地に蠢き、植物に融けこみ、昆虫を捕らえ、動物を吸収し、人間を襲い。
其は遂に世界にたった。
求めるのは命のみ。ただ、単純に純粋にそれだけを求めて、この地で生きてきた。
だが、それも今日で最後。
標的は魔法に囚われない希少な生命、大和猛。
数えられないほどの命を己が糧とした其は朝へ向け、最後の睡眠に入った。
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