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どっかの分隊長
最近の日課
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としてあまり年齢が高いとおかしいんだ。それで大半の偉い人は除外される。それと色々な事情をかんがみるに、君が一番だと判断したんだ。」

つまり、責任が回りに回って無関係の俺の所に来たということか。馬鹿馬鹿しい…と言いたいところだが、訓練兵は当たり前だが一番生存率が高い。だからむしろソレは感謝しよう。
しかし、もし誰かが問題行動起こしたら……。おそらく、俺の首が飛ぶ。

「とりあえず、この任務にはいくつかの条件と権利がある。」

「まず一つ目。」と団長は指をピンッと一本立てた。

「分隊長の立場がばれないようにする事。ばれたら失敗とみなし即座に帰還してもらう。」

分隊長は結構人に顔が知られている。故に、これは少し難しいかもしれないが…。まぁ、何とかなるだろう。何とかするしかない。

「二つ目、自身が問題行動を起こさない事。104期生に上の人に関わる問題行動を起こさせない事。起こした場合立場は無いと思え。
尚、もし104期生の誰かが問題を起こそうとしてたら、最悪の場合殺傷許可をやる。だがまぁ、最悪だからなるべくやめてくれ。」

物騒だな。

「三つ目、怪しいと思う奴にも殺傷許可をやる。勿論、これも最悪の場合のみだ。なるべく証拠を確認して本部に連絡をしてくれ。」

これ、何気に意外にヤバイ任務じゃないか?首が飛ぶ確率は低くなりそうだが首を飛ばす可能性がかなりでてきたぞ。殺傷許可出ちゃったよ。やばいよ。
…まぁ最悪の場合となっているから、多分大丈夫だろう。うん。

「では、頑張ってくれ。成功を祈ってる。」
「了解。」
「で、何で俺はここに残ったの〜?」
「君には、彼の補助を頼みたい。」
「補助?具体的には?」
「特にこちらからは指示しない。好きなようにやってくれ。」
「了解〜。」

一人でないだけ心強いが…ハンジか。まぁ、やる時にはやる奴だから大丈夫だろう。そして俺は何様だ。

調査兵団本部から出ると、夜だった。俺はこれから来る極秘任務に少々不安になりながらも、団長とハンジと別れ部屋に戻った。必需品しかない質素な部屋だ。そこに少し古ぼけた布団をひいて横になる。寝ようと思い、軽く目をつぶった。



『エレン、ミサカ…元気……で…。』
―――――――ぐしゃっ。

「あぁ。」

まぁやはりというか、寝れなかった。手に嫌な感覚が戻る。それを必死に振り払いながら、気だるい身体を起こして近場に会った喫茶店で珈琲を買い、そしてその足で例の公園へ向かった。

―――これが、いつもの俺の日課だ。

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