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どっかの分隊長
最近の日課
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たが、極秘任務ならココに来たことすら知られるべきではない。だから、信用度の高い隊長に任せるのは、なるほど道理だ。

「あ、じゃあ俺はここにいないほうがいいよね?」

空気を呼んだハンジがドアを開けて、出ようとする。

「いや。お前も一緒に聞け。君達、珈琲いるか?」
「あ、もらうもらう。」
「俺は結構です。」

そのまま話の流れとして団長にうながされ、俺達はソファに座った。茶色い質のよさそうなソファで思わずうもれそうだ。周りをぐるりと見回してみると、絢爛豪華というほどでもないが中々高級な家具がそろい、部屋にセンスの良さがにじみ出ていた。

「それで、本題だ。極秘命令だが、、、」

団長が手をひざの上で組んで前置きする。

「やる事はそう難しくない。まぁ、長期になりそうだがな。」
「どのくらい?」

ハンジが聞く。どうでもいいが敬語使え。

「そうだな。……役3年てっところか。」

な…長っ。三年って…。だがしかし、命令なら従わなければならない。

「それで、何をするんですか。」
「なに、気負わずとも簡単な事だ。

訓練兵をやり直せ。」

「「…………え。」」

不本意ながらハンジと俺の声がハモッた。だがそんな事より、

――――訓練兵をやり直せ……だと?

………正直言おう…、喜んで。

「了解しました。」
「え!?」
「そうか。君ならそういってくれると思ってた。」

団長と俺の意思が疎通した時、何故か当事者でもないハンジがあわてていた。

「ちょ、ちょい待って!?」
「なんだ。」
「え、何で普通に納得しちゃうのさ。訓令兵をやり直すんだよ?何でとか色々あるでしょ。」
「命令ならば、それまでだ。」
「え、いやでも…。団長。」

良く分からないが何かが納得いかなかったのか、ハンジは団長に問いただす。

「団長。彼は無愛想だけど、それでも仕事はキッチリやってたと思うよ。」
「? 何か誤解しているようだな。別に彼が隊長失格と言っている訳ではない。」

むしろ、そうであって欲しかった…と、ここで俺は言ってもいいだろうか。
正直言うと、隊長めんどくさい。訓練兵に戻れるなら、それはもう嬉しいとしか言いようがないのだ。マジでそうならないかな。

「俺も詳しくは聞かされていないが、ちょっと上さんと訓練兵で問題があったらしくてな。それの責任を通常ならば教官にとらせるものなのだが、生憎教官はあまり地位が高くない。」
「つまり、もっと上の立場の者が責任者として必要だったということですか?」
「その通り。だから、これからこういった立場のものを今期から一人ずつ入れていく事にした。」
「でも、だったら壁外調査団の隊長が入るのはおかしくない?」
「あぁ。だが訓練兵の基準
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