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どっかの分隊長
最近の日課
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をストレートで殴りたくなったが、聞かれているのに答えないほど天邪鬼でもなし。それに、俺も少し喋りたい気分だったのでそれに答える。

「? ハンジは聞いてないのか?」
「うーん、聞いてない。何か重要な事な雰囲気はあったけど。」
「ふーん。」
「ま。あくまで俺は、ただ伝達を頼まれただけだからねー。」
「そうか。」

ハンジがほくほくと美味しそうにたい焼きを食べ始める。その際、食べかすが彼の頬についていたので、俺は教えてやろうと自分の頬をたたく。すると彼は何かを察したようで、たい焼きを半分にわりこちらにくれた。旨いが、何故だか俺が食いしん坊のようで少し納得いかない。

「ハンジに直接行ってこいと言われたんだよな。」
「え、うんそうだよ。まぁたまたま近くにいたからだろうケドねー。」
「……に、しては変な話だよな。」
「そうかな?」

「あぁ…。」と腕を組みながら相槌を打つ。

「だって――――――――」

―――――――世界が、ぐるぐるぐるぐるぐる。

「――――!? 大丈夫!?」
「あ………あ、あぁ。」

…あれ。…びっくりした。
急に目の前が真っ暗になったと思ったら、ハンジが駆け寄ってきて支えてくれていた。……ちょっと色々と疲れが溜まっていたみたいだな。

「問題ない。ただのめまいだ。」
「………そ?」

いぶかしげに見るも、本人がそういってるなら大丈夫かと思ったのか何も言わずに離してくれた。……そうゆうサッパリした所は彼の長所だと思う。巨人の話は長すぎるが、それ以外は基本的に良い奴なのだ。

「最近、書類が多いから少し寝不足なんだよ。お前もだろ?」
「うーん。でもまぁ、俺は研究員としての書類たくさんやってるから、必然的にそうゆう書類は副隊長か、別の隊にまわされるんだよねー。」
「そうか。」

俺は歩行速度を更に速めた。ハンジは「何でさっきからどんどん先行くのっ!?」と言いながらも、ちゃっかりついてきた。流石は隊長である。俺もだが。





「ハンジ、ご苦労。」

…相変わらずカリスマオーラを放ちながら言葉を言う人だ。

「いえい〜え、団長のご命令だとあらば。」

調査兵団本部へついた俺達は、さっそくエルヴィン団長に会っていた。というか、ここにいるなら案内も何もいらなかったのだが。まさか迷子になるとでも思ってたのだろうか。
若干、不服に思いながらも、俺は一歩前に出て話し始める。

「団長、それで御用とは。」
「あぁ。お前に極秘の命令がある。」

極秘とな…?
初めて出されたそれにビックリすると同時に納得した。先程ハンジと話して居るときにも思ったが、隊長が使い走りさせられることはまず無い。分隊長は案外地位が高いのだ。だからこそハンジが来たことに疑問を思っ
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