暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
41話:過去の記憶と想い
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向けたまま言い、ライドブッカーからカードを取り出す。

「お前は、元の世界じゃ生きられない。ここだけでしか、生きられない」
「だったら…だったらお兄ちゃんが残れば…」
「それも無理なんだ」

今度は顔だけを向けて、口を開く。

「俺は向こうで、やらなきゃならない事がある。それは俺にとって、大事な事なんだ」
「………」
「だから、お前とはいられない」

そして顔を戻し、カードを構える。

「変身!」
〈 KAMEN RIDE・DECADE 〉

いくつもの影が現れ、俺と重なり一つになる。変身した俺の姿を見て、真希は後ろで驚きの声を漏らす。

「だから…さよならだ、真希。ごめんな、最後まで悲しい思いさせちまって」
「……ううん。お兄ちゃんがそこまで言うんだったら、よっぽど大切なものなんでしょ?だったら、妹としてやる事は一つだよ」

そこで一拍置いて、真希は大きな声で言い放った。


「いってらっしゃい、お兄ちゃん!!」


「……あぁ、行ってくる」

たとえ帰って来ないとしても、この言葉の返事はこれ以外にない。

〈…マスター〉
「あぁ、わかってるよ」
〈 Sword mode 〉

トリスに急かされるように俺はライドブッカーを手に取り剣へ変え、逆手に持って振り上げる。

「我が剣よ、破壊者の名の下に、我が道を邪魔する者を打ち砕け…!」

魔力を剣へと集め、振り下ろす。

「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

地面に深々と刺さった剣は光を放ち、世界を破壊していく。
全てが壊れたと同時に、世界は閃光に包まれた。








「名前を上げる。もう“闇の書”とか、“呪われた魔道書”なんて、もう呼ばせへん。私が言わせへん」
「っ……」

管制人格の両頬に手を重ね、優しく声をかけるはやて。

「ずっと考えてた名前や。強く支える者、幸運の追い風、祝福のエール…」

―――リインフォース

その言葉を呟くと同時に、世界は光に包まれ、砕け散った。








海から現れた触手はやって来たユーノとアルフがバインドで止めている。
そんな中、なのはとフェイトは魔力を高めていき、準備を整える。

「N&F、中距離殲滅コンビネーション!」
「“ブラストカラミティ”…!」

二人の周りに桃色と黄色のスフィアが複数展開され、なのはは砲撃を準備し、フェイトはザンバーを振り上げる。

「「ファイアァァァァァァーーー!!」」

二人のデバイスから砲撃が、周囲のスフィアからも魔力が放たれ、管制人格を呑み込んでいき、大きな音を立てて爆ぜた。








そこは先程とは打って変わって、真っ白な世界。
そこに
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