暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
41話:過去の記憶と想い
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「知りたいんだよ、俺の事。自分の事なのに知らないって言うのは、なんか後味悪ぃし……それに、自分の事なんだから、全部知りてぇんだよ。そのとき感じた感情や、思いも全部」
俺の言葉に驚く程目を見開いていた“神”。だが次第に口がつり上がっていき、声も小さく漏れ始める。
「―――……フフフ、フハハハハハハハ!!」
漏れていた声は次第に大きくなり、最後には大笑いに変わった。
「そうか、全部か……フフフ、やはりお主は面白い男だ。全部欲しがるなど…」
「いいんだよ、これで。俺は欲張りなんだ。欲しいと思ったもんは全部欲しがるし、救いたいと思ったもんは全部救うつもりで戦う」
―――それが俺だからな。
そう言うと、笑いが止まった“神”の口が開かれる。
「よかろう。ならば覚悟しろ。今からお主に眠る物を呼び起こす」
そう言って俺の前まで近づき、心臓の当たりに手の平を乗せる。
……そう言えば、
「俺が記憶戻ったら、大変じゃないのか?この世界の事もあるんじゃ…」
「いや、生前のお主もこの世界の事は知らんよ。それに、知っていたとしても世界の流れが違うのだから、知っている知識とはまた違った時間が流れるだろうしの」
ならいっか、と納得して覚悟を決める。
「……やってくれ」
「では…行くぞ」
そして“神”の手は光に包まれ、その光は俺の体に流れ込んでいく。
それと同時に、俺の体から熱いものを感じ始め、頭の奥から映像がいくつもフラッシュバックしていく。
―――よう航!昼休みサッカーやろうぜ、サッカー!またお前のシュートで勝ちを呼び込んでくれよ!
―――あ、おはよう航君。これ昨日君がサボった委員会の資料。…余計な事を、ってあなたねぇ。自分の仕事ぐらいちゃんとやりなさいよ…
―――わ、航!悪いんだけど物理のプリント貸してくんねぇ?提出するやつまだやってねぇんだよ!…そこをなんとか!頼む!
―――航、皆で飲み行こうぜ!…大丈夫だよ、お前が酒飲めねぇの知ってるよ。だから今日飲めるようにするんだよ!…っておい、先に行こうとするなよ!
―――おはよう航。朝ご飯はもう少し待ってね、今作ってるから。
―――ほれ新聞だ。…ん?なんだ?…俺はこんなの読まないって?バカ言え。今の内に教養をつけておくんだよ。将来役に立つぞ〜。
小学校や中学校、高校、大学の友人。母さんに親父。色々な人達と出会い、色々な物に触れて、色んな事を感じて……紡いでいく。
―――あ〜!お兄ちゃんずる〜い!私より先におやつ食べるなんて!…どうでもいいって?私にとっては重要なの〜!
―――お兄ちゃん強すぎだよ〜。もう少し手加減して、妹に勝たせようって事は考えないの?…全
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