空白期編
ノリが探偵
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メーはどこの肉食リスだよ。
「というか母さん、春香って誰?」
今更だけど、ずっと気になっていたことを聞いてみる。
「ああ、まだ知らないのよね。春香・ヴァレスティア。カオリの娘で、今は九歳で、三人の一個下よ」
「春香・・・コッチの人なのに春香なんだ?」
「イオリの日本好きが私にもうつったのよ・・・。春香はとても頭のいい子で、教えてないことも知っていて、知らないことがあったら自分で調べる子よ。むしろ私の方が教えられることもあったわ・・・。なのに、なのにアイツが春香を・・・!」
カオリさんは顔をうつむかせ、拳を握る。
「アイツ・・・?」
「無限の欲望、ジェイル・スカリエッティ・・・」
「ジェイル・スカリエッティですって!?」
カオリさんの言葉に、母さんはとても驚く。
「ねえ、そのジャストミートってそんなにスゴイの?」
名前をしっかりと覚えられないかわいそうな美愛が尋ねる。
「無限の欲望、ジェイル・スカリエッティは管理局ではとても有名な次元犯罪者なのよ。でも、なんで・・・」
「わからない・・・でも、ジェイル・スカリエッティから通信が来ていたのよ・・・」
そういってカオリさんはその通信を大きいモニターに映して見せる。
『やあ、カオリ・ヴァレスティア。知っているかもしれないが、私は無限の欲望、ジェイル・スカリエッティ。キミの娘、春香・ヴァレスティアは貰っていく。返す気はないが、それでも足掻くというのなら明日の朝までに私の子供たちの誰かを見つけてみるといい。ヒントを授けている。それでは』
そして通信は切れた。
なんだよ、これ・・・。
「これが、今日の夕方・・・イオリに連絡する少し前に、机に置いてあったの。部屋は鍵をしていたのに侵入され、防犯カメラも作動しているのに何も映っていなかったわ」
カオリさんはその時の様子を教えてくれる。
「さすがは無限の欲望といったところかしらね・・・。なら、春香ちゃんを助けるには、その「子供達」を探すしか方法はなさそうね」
「子供「達」ってことは複数いるってこともわかるわ。ただわからないのは、どこにいるのか・・・。アイツはなにも言っていなかった。会社内にいるかもしれないし、外かもしれない・・・」
「いや、でも外っていうのは考えにくいわ。たぶん会社の中のどこかに潜んでいる可能性が高いわ。特に探さないといけないのはやっぱり、この社長室。なにか細工が施してあるかもしれない」
「さすがイオリ。推理力が高いわね。サーチを使ってもいいけど、魔法に反応しない可能性も考えられる。手探りの方が一番効率的かしら」
「でも一応サーチもしたほうがいいかも。陽龍、少し手伝ってくれるかしら」
あの姉妹の探偵顔負けな推理を見てボーっとしている中、急に話しかけら
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