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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
四駿騎士KUROE・第10話
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らもどうにか誤魔化せた事に安心したなのはだった。

・・・が、残念なことになのはの受難は未だ始まってすらいないことに、彼女は気付いていない。



 = = =



「ん?バリアジャケット無いのか?」
「ありますけど、見た目が全身甲冑なので展開しているのは(これ)だけです」

妹へのドッキリ敢行下準備で僕は訓練スペースへ移動して来た。ついでにニルスさんに加え暇してたらしいクルトさんとマリアンさんも寄ってきてやんややんやしている。淡い桜色の髪を後ろで結わえたマリアンさんはリボンの端にぶら下がってるゼルギウスさん本体をつついて揺らしている。一緒に僕のヤシの木みたいな髪もゆらゆら揺れる。気のせいか、遊んでません?

「アームドデバイスを二つ内蔵したインテリジェンスデバイスって意味わかんないわよ。誰が作ったのかしら本当・・・」
「というかこれデバイスなのかな?剣の方なんかロストロギアと言われた方がしっくり・・・」

『提督!艦内に2つの小型ロストロギア反応が!!』
『狼狽えるな!管理局軍人は狼狽えない!!』
『提督が砂糖の容器にお茶入れ始めた!?』
『母さん逆、逆!!』

「・・・バリアジャケットは複数パターン用意することが可能だ。ほれ、ここの設定で・・・」
「クルト。君のスルースキルは前々から尊敬に値すると思っていたけど偶には気にしようか」
「それはお前の仕事だろ。俺はやらんぞ興味ないし」
「アンタ究極に自己中よね。ニルスの爪の垢を煎じて飲んだら?」
「汚いから断る」
「ちなみにそう言うマリアンは気にしてくれるのかな?」
「私より適任がいるからやんない」
「・・・だよねー」

大体3人の人間関係が見えてきました。ニルスさん頑張ってください。草葉の陰で応援してます。

《少年、草葉の陰とは冥府の事だぞ》
『一回死んでますから』
《言い得て妙だが今は生きているだろう?》

それは確かに。家族もいるし今だってこうして妹のために準備を・・・あ、ジャケットアーマー形成の準備が出来た。
ライダー・・・変・身!!ピュインピュインピュインとよく分からない擬音を立てながら僕の服装が変化していく。

両腕は黒塗りの篭手に、両足も同じく黒いブーツ。だが何故か体の要所に付けられたプレートは赤いカラーリングだ。何でだろうか?用途の解らない幾つかのベルトで留められた簡素な上着の胸部には、これまた鎧とは違い赤のプレートが張り付いている。縫い目ないのにどうやって張り付いているのかが謎で仕方ない。仕上げとばかりに背中に外側黒で内側赤のマントがばさりと揺れてバリアジャケット軽量化バージョンが完成した。

「厳ついなぁ・・・聖王教会の”自称”騎士どもより余程騎士っぽいぞ」
「君はまたそうやって教会の悪口を・・・
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