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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
四駿騎士KUROE・第10話
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「いやだなぁ〜、嘘なんてありませんよぉ。善良な市民である俺達がそんなせこい真似するわけないじゃないですかぁ〜」
「それはまぁいいわ。問題は報酬の方、流石に保護者を通さず直接子供に現金を渡すのはいろいろ問題があるわ」
「あ、そっちですか?」
「貴方達はそうではないでしょうけど、私達の世界では十代の労働者はそこまで珍しいものではないわ。報酬を与えるに見合う仕事もしているならば支払自体には何の問題もないの」
「まぁ確かに、急に金使いが荒くなったら不審がられてもおかしくは無いですねぇ。ではこういうのはどうでしょう?」
現在僕らは次元航行艦あーすらと言う船でジュエルシード確保報酬の交渉をしていた。来てるのは交渉役の由良君と護衛の僕。宇宙戦艦なんてSFの世界ですね。
でも僕は当然ながら難しい話は分からないので、何やら大人の会話をしている由良君とリンディさんを尻目に別の事をしています。
「・・・実際にはデバイスなしで魔法を使う人も多いんだけど、戦闘になるとどうしてもこっちを使った方が有利なんだ。通信補助とかいろいろできるから結果的に魔力の節約になるしね」
「そうなんですか」
「・・・まぁ君のリンカーコアのサイズは僕の2倍くらいあるからそう簡単にスタミナ切れは起こさないと思うけど」
一緒に部屋にいたニルスさんと主に魔法についてとかデバイスについてとか。今まで詳しく知ろうとしなかっただけに貴重な時間だ。ニルスさんは一つ一つの説明がとっても丁寧ですんなり頭に入ってくる。そんなに歳離れてないと思うけど学校の先生みたいだな、と想ってたらニルスさん教導免許既に持っているらしい。マジっすか。
それはともかく魔法だ。先ずデバイスというのは魔法を使う時に補助してくれる凄いツールなんだそうだ。僕のデバイスことゼルギウスさんは「インテリジェントデバイス」という頭いいデバイスの一種らしい。正式名称はブラックナイトだっけ?
で、魔法は基本的にプログラムで形成されコントロールされる。そのプログラムは自分の頭の中で組むことも出来るけど、デバイスにインストールし手置けばそれをする必要が無いとか。
「ゼルギウスさん、ゼルギウスさんはどんな魔法使えるの?」
《転送、転写、一応飛行術式もある》
「えらく偏ってるけどかなり高度な術ばかりだね。飛び道具はないのかい?」
《無い。寄って斬れば問題ない》
「斬るの、僕なんだけど・・・」
それに例え非殺傷なる便利なものがあるからって、当たり所が悪ければ血が出てしまう。剣なんか鍛錬以外では振らないのが一番だ。・・・最近矢鱈とお兄ちゃんたちが二刀流を教えようとして困ったりもしてるが。
剣を交えればわかるのだが、お兄ちゃんもお姉ちゃんも稽古が好きすぎる。そのまま木刀と結婚してしまいそうだ。でもお兄ちゃんには恋
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