軍と徴税
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だと!?そんなバカな!!」
「出来ちゃったもんは仕方ない、それとも聞かなかったことにしとくか?」
「おまえ・・・」
「まあ、待て」
一人の軍のプレイヤーを静めたひときわ重装備の男が出てきた。
『こいつがリーダーか・・・』
「あんたら見ない顔だけど、解放軍に楯突く意味が解ってんだろうな?」
それを聞いたシオンはしばらくして思い切り吹き出して笑った。
「あんたら解放軍だったのかよ!俺てっきり地あげしてるヤクザなんじゃねーかと思ってたわ!ハハッ!!!」
「貴様ァ・・・」
『そろそろ頃合いかな』
シオンは両手を大きく広げた。
「さあさあ、皆さんご注目!これから手品をお見せしますよ!」
「全員、かかれぇ!!!」
リーダー格の男の声と共に軍のプレイヤーがシオンへと斬りかかる。しかし、シオンの表情は崩れない。先ほどからずっと不適な笑みを浮かべたままだ。
「止まれ」
パチンッ!
シオンが指をならすと軍のプレイヤーが一斉にその場で立ち止まった。いや、立ち止まったと言うよりはそのまま走る動作で一時停止したような状態になっていた。
そんな一部だけ静止画のようになった空間で一人シオンはせっせとその軍のプレイヤーの向きを変えていた。
移動が完了してシオンは元の場所に戻った。
「スタート!」
パチンッ!
シオンが再び指をならすと軍のプレイヤーは互いにぶつかり合う形になった。
「グアッ!!」
「イデッ!!」
「ハハハッ!!おいおい、どうしたんだよ急に?」
「ど、どうなっている・・・?」
「ほらほら、さっさと来いよ!」
シオンは手招きをして挑発する。
「クッ!このぉ!!」
再びシオンへと斬りかかる。しかしまたしても止められ次の瞬間には激突を繰り返す。それを見ていたサーシャはただポカンとしていた。
「あの、これは一体?」
「これが彼のスキルです。とはいえほんの一部ですが」
「これで一部なんですか?」
「ええ、まあ、彼は自分の好きなようにスキル、武器を作り出せますから」
「このくらい、アイツにとっては朝飯前ですよ」
「は、はあ・・・」
そんな会話をしている間軍のプレイヤーたちは完全に疲れきっていた。
「はぁはぁ、クソッ!何でだ!」
「あんたらじゃ俺に触れられないよ。だが、流石に飽きてきた」
シオンがメイスを出すとそれを思い切り振りかぶった。
「や、やめろ。やめてくれ!」
「そーっれい!!!」
メイスはプレイヤーの目の前に叩きつけられそこには小さなクレーターが出来ていた。
それを見た他の軍のプレイヤーはすぐさま立ち上がり一目散に逃げていった。
子
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