一部 浮遊城アインクラッド編
ヒナとサキとソウスケ
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─その時が。
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《25層 主街区》
sideソウスケ
ヒナと再会してから数ヶ月が過ぎた。
ヒナは当たり前の様に俺達と行動している。
サキも何だか楽しそうだ。
「遂に来たな!」
「そうだね!」
「クォーターポイントでの隠しボス、狙ってる人は多いでしょうけど!」
「ヒナ、声大きい……」
今、俺達が狙っているのはクォーターポイントに現れる強力な隠しボスだ。
昨日、居場所が判明した。
「ひーちゃん、やる気満々だね!」
「もちろん! 絶対に倒してやるんだから!」
「キリトやら血盟やらに先越されないようにしなきゃな!」
「…………そうだね!」
「そろそろ行くか?」
おー!!
サキとヒナが叫び、歩き出す。
**************
《未来 霧島蒼介宅》
─夜
「今日はここまで! もう遅いから早く寝なさい」
「えー、続きが気になる!」
「明日も学校だろう?」
「父さん、僕も気になる」
「悠介もか……………」
俺はため息をつく。
「そう言ってるけど、どうする? お母さん殿?」
俺は寝室のドアに振り向く。
そこには──が立っていた。
「………どうする? じゃなくて、早く寝かせて、あなたも早いでしょ?」
「了解っ、悠介、雛乃、続きは明日な!」
そう言って、寝室から出る。
「んっ! あの話って楽しいのかな?」
俺は──に話かける。
「あの話だからでしょう?」
──は微笑む。
「でも明日からはちと暗いぞ? 中学生には辛くないか?」
「……蒼介が"二つの出来事"を経験したのは──ごめんなさい、嫌な事思い出させちゃった」
──が俯く。
「気にするなって、もう全てにけりが着いたんだから」
「そう………ね」
俺─霧島蒼介の物語はあそこからが本番だった。
後悔なんて許されない。
忘れる事など出来ない。
"紅き剣聖"これは皮肉だ。
「これ話さなきゃいけないのか………」
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