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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 魔術の使える者
クラスメイトは全員女 第一話目
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び、更に右隣の妹からは苦笑い気配が――。
とりあえず、挨拶すれば大丈夫でしょう。 
覚悟を決め、私は黒板の前まで移動した――と言っても直ぐ着いてしまうのだが。
教卓前まで移動すると、私は正面を向く――。 
目の前に広がる光景は――女子生徒ばかり、ちらほらと外人さんもいる。 
そして、その女子生徒の視線が一気に此方に向けられているのを自覚した。 
自分の顔が少し青くなるのがわかる――が、自己紹介しないと始まらないので、私は意を決して挨拶をする・・・・・・。

「霜月悠緋です。よ、よろしくお願いしますね」 
言うや、しっかり頭を下げてから、ゆっくり上げる――。
――と、大半の女子の視線が私に対してこう訴えかけていた。

『まさか、これで終わりじゃないよね?』 

という視線と空気をたくさん感じる感じる。 
趣味でも話せばいいのでしょうが・・・・・・。
なんせ趣味らしいこともほとんどなくこれは言ってはダメな気がします。
魔術薬作成・・・、過去のデータ閲覧・・・、魔術の練習・・・、体術・・・。
あれ?アウトじゃない?

「あ、えっと・・・・・・」 

ちらり、と妹を見ると、たはは・・・、って感じに苦笑いしてた。 
助け船も期待できない…妹よ、お兄さんは悲しいです? 
けど、どうにかしないと――と思ったが、秘密の塊の私がとったのは、一度深呼吸し、私は思いきって口を開く。

「い、以上ですね。上手く言えなくて申し訳ないです」

がたたっ。
そんな音を立て、思わずずっこている女子が数名いる。 
期待されても――何も出ないんですが。

「あ、あのー……」 

背後からかけられる山田先生の声。 
私のせいでしょうか、涙声に聞こえる――。 
と、不意に別の声が聞こえてくる――。

「全く、最近の男子は自己紹介も満足に出来ないのか、馬鹿者」 

その声のある方へと振り向くと、黒のスーツにタイトスカート、すらりとした長身、よく鍛えられているが、けして過肉厚ではないボディライン。 
組んだ腕に、綺麗だが鋭い吊り目をした美人さんな女性がいた。

「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」

「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」

「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと……」 

先程の涙声は何処へ、山田先生は若干熱っぽいくらいの声と視線で担任の先生へと応えている。
そして、若干はにかんでいるのも見えた。

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五才を十六才までに鍛え抜く事だ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。
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