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遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン29 聖戦!三幻魔〜神の炎、ウリア〜
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分たがわず同じ姿にそれぞれ赤、青、黄のマントを羽織ったその姿は、まるで悪魔のようだった。

「あの姿……まるでさっき影丸理事長が使っていた幻魔の殉教者トークンじゃないか」
「トークン!?」

 僕がいない間に、一体何があったんだろう。幻魔って実はトークンテーマだったんだろうか。しかし殉教者ってまた物騒な名前だこと。いまだに状況が半分ぐらいしか呑み込めてない僕がそんなことを考えていると、三沢が思わずといった風に声を上げた。

「ちょっと待て!第2ラウンドだと?一体どういうことだ!」
「そもそも、この人間に我々の開放など期待してはいなかった。この人間が強い欲望を持ち、我々にとって都合がいい地位を持つ存在だったために精霊の知識を与え、この島で闇のデュエルを行うことで力を我々に送り届けさせるよう仕向けただけのことだ。もっとも、先ほどの精霊使いとのデュエルの間にだいぶ調子を取り戻すことができたのはうれしい誤算だがな。ここまでやってくれるとは思わなかった」

 えっと………つまり、どゆこと?

「我々とデュエルモンスターズでもう一度勝負してもらう。その戦いで我らが勝利し、敗者の魂を取り込むことで今度こそ我々は完全な形で復活することができるからな」
「要するに、結局はデュエルってことだな!なら、俺がもう一回戦って……あ、あれ?」

 地面にへたり込んでいた十代が再び相手をしようとして立ち上がるも、さっきまでやっていた闇のゲームによるダメージが大きかったのか膝に力が入らなかったらしく再びへたり込む。これ以上何かやらせるのは危険、か。

「まずは私からだ。さあ、この神炎皇ウリアの贄となる者は誰だ?」

 そう言いながら、右端のクレーターから赤マントの殉教者が登ってくる。すぐ前に出ようとした僕を手で制して、三沢が前に進み出た。

「三沢!」
「安心しろ。神炎皇ウリア………あのカード単体の相手なら、この中にいる誰よりも俺が有利だ。それに、俺はまだ七星門の鍵を奪われていなかった。あれはただの道具にすぎなかったそうだが、それでも俺にはここで戦う権利があるはずだ」

 そして、こちらにいつも通りの笑顔を向けてくる三沢。大丈夫、三沢は強いんだ。ウリアってのがどんなカードかは知らないけど、あそこまで言うなら何か勝算があるんだろう。

「三沢、といったな。いいだろう、いざ勝負だ!」

「「デュエル!!」」

「先行は我がもらう、ドロー!我はカードを5枚伏せ、カードカー・Dを召喚!そのまま効果を発動し、ターンエンドだ」

 いきなりカードをガン伏せした殉教者が呼び出したのは、夢想曰くDは髑髏のDな平べったい車。通常召喚してリリースするとカードを2枚ドローできるが、その代償としてそのターンのエンドフェイズまで飛ばされてしまう。モンス
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