第145話 Mercury
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なかの身のこなしだな。」
ユ「女だからって・・・」
女を甘く見てたら怖いんだよ。
マ「だが、これは避けられるか?」
するとマーキュリーは、両方の十字型の刃物を同時に放り投げた。2つの十字型の刃物は、くるくると円を描きながら交差するように私に向かって飛んでくる。私は軽くその場で飛び跳ねると、1つは凍らせて、1つは踵落としで攻撃を防いだ。
マ「なっ!?」
ユ「言ったでしょ?「女を甘く見てたら怖いんだよ」って。」
あれ?聞こえていなかったかな?
マ「まぁいい。十字刃が1つや2つ無駄になっても全然困らないからな。」
これ、十字刃っていうんだ。すると、どこから取り出したのか、マーキュリーの両手には十字刃が握られていた。3つも4つもあるなんてずるいよっ!それに、さっきの十字刃とは少し違う気がする・・・
マ「さて、その身体能力でこれは避けられるか?」
また両方の十字刃を同時に放り投げた。私はもう一度かわす。が、
ユ「キャアッ!」
さ、さっきのよりも速い・・・!私は避ける事が出来なくて、両腕を重症。血が噴き出る。慌てて氷で止血する。こ、これはかなりまずい・・・私は痛む両手に冷気を溜めると、
ユ「アイスメイク、氷霧ッ!!」
水色の空間が冷たい霧で覆われる。これで時間稼ぎが出来る・・・!私はそっとその場から移動して、マーキュリーの背後に周ると、
ユ「アイスメイク、双剣ッ!!」
マ「!い、いつの間にっ!?」
氷の双剣で背後から攻撃を仕掛ける。マーキュリーは、驚きながらも振り返って私の攻撃を2つの十字刃で防ぐ。
ユ「す、水星は、マーキュリーが守らないと・・・!」
マ「!?」
マーキュリーが、光の射し込んでいない水色の瞳を見開く。私は澄んだ青い垂れ目でマーキュリーの瞳を見つめる。
ユ「や、『闇』なんかに、負けちゃダメだよ・・・!宇宙は、永遠に輝いていないと・・・!宇宙が『闇』になっちゃたら、そんなの宇宙じゃないっ!!」
マ「!」
私が言い終わった時には、すでにマーキュリーの水色の瞳に光が射し込んでいた。すると、マーキュリーの体が水色に光りだした。マーキュリーは、光が射し込んだ水色の瞳で微笑むと、消えちゃった―――――
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ユ「・・あ、あれ?ここは・・・?」
いつの間にか私は、コロールの森に戻って来ていた。
ユ「|
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